<午前十時の映画祭>
「一度、スクリーンで観たかった。もう一度、スクリーンで観たかった。」
- 上映開始時間は<午前10時に限定せず>それぞれの劇場の判断で<午前中の上映開始>となります。
- そのため、上映開始時間は劇場ごとに、また作品によっても異なります。
- また、鑑賞料金も各劇場が設定した料金となりますのでご了承ください。
- ご鑑賞前に各劇場の公式サイトなどでご確認をお願いいたします。
私の住む街:栃木県では「ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが」と「TOHOシネマズ宇都宮」の2ヶ所で上映している。
あらすじ
太古の地球、恐竜たちが歩き回っていた頃、地球に幅80㎞の岩がぶつかり全てが変わったのだ。
その衝撃は核爆弾が1万個爆発したに等しく、1兆もの岩や土が大気中に舞い散り、そして分厚い層を形作り1000年もの間、太陽光線を遮り生物達は息絶えた。
それから6500万年後、同じ事が地球に起ころうとしていたのである。
地球軌道上の宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトルとの交信が、突然途絶えた。
ある日、事故直前の映像を解析した結果、流星雨(Meteor shower)がシャトルを直撃し破壊したことが判明。
この流星雨は地球の大気圏を突破して、アメリカ東海岸からフィンランドに至る範囲に降り注ぎ、ニューヨークなどの都市に壊滅的打撃を与えた。
さらなる観測と調査によって、地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。
その大きさは、テキサス州に匹敵するほど巨大なもの。
その小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。
これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。
その任務に選ばれたのは、石油採掘のスペシャリストたちだった。
アルマゲドンとは
アルマゲドンとは、新約聖書の『ヨハネの黙示録』に記述されている【世界の終末における善と悪の最終的な決戦の地】を意味している。
世界の終末、善と悪の最終戦争ということで「人類の滅亡」という意味で捉える方も多い。
1998年公開(平成10年)
1998年、平成10年に何があったのか書き出してみる。
- 和歌山市で発生した和歌山毒物カレー事件
- 栃木県黒磯市の中学校で中学生による栃木女性教師刺殺事件が起こる
- 冬季長野オリンピック
- 郵便番号の7桁化が開始
- 「ハマの大魔神」(佐々木主浩)
- 「凡人(小渕恵三)・軍人(梶山静六)・変人(小泉純一郎)」(田中真紀子)
- 「だっちゅーの」(パイレーツ)
- 音楽CD(8cm・12cm)の生産枚数が国内史上最高を記録、CDバブル絶頂期
- 50代の自殺が急増
- 大手企業や銀行の倒産が相次ぐ
- 山一證券、自主廃業により全店舗の営業を終了
- 漫画家の石ノ森章太郎が死去
- アントニオ猪木 東京ドームで引退試合
- X JAPANのギタリスト hideが永眠
- 大相撲・貴乃花と若乃花、史上初の兄弟横綱が誕生
- Microsoft Windows 98日本語版が発売
- 日本でiMac発売
- 原宿の歩行者天国が廃止され21年間の歴史に幕を閉じる
- 競走馬のナリタブライアンが安楽死
- 昭和を代表する映画監督の黒澤明に国民栄誉賞が贈られる
- 任天堂、ゲームボーイカラー発売
- 武豊が騎乗するサイレンススズカが故障し安楽死
- 広末涼子が早稲田大学に合格
- ヴィジュアル系バンドブーム
- 女子高生の間でカメラブーム、使い捨てレンズ付きカメラ(写ルンです)を持ち歩く
- セガが家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」を発売
- 日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」放送開始
- NHK教育テレビ「おじゃる丸」放送開始
- 1998年の音楽
- 1998年のアニメ
2022年現在、いまから24年前、21歳だった私。
当時の記憶がほぼ無い、なにしていたんだろう?
フラフラして適当に「その日暮し」をしていたような気がする。
もうすぐ1900年代が終わり、2000年というミレニアムイヤーが間近に迫る。
世間は「バブルが終わらない」と信じているころ。
街も人も、浮かれている。
音楽を聞きに来た
ストーリーも結末も知っているけど、正直言って『エアロスミス』を聞きに来た。
だけなのに、制作の意図通りに感動して泣いた。
構成
起承転結が分かりやすくて良かった。
難しい専門用語などあまり出てこない。
展開などもスムーズに進むので、理解しやすい。
政府や軍などの「強烈な縦社会」も表現されている。
権力のピラミッド図も分かりやすく表現されている。
掘削従業員
石油の掘削現場で働く人達が主役。
まず、ここの作業員はスゴイ。
何がスゴイかというと、ポンコツしか居ない(笑)
仕事に関しては凄腕だが、それ以外はネジが1本どころか5本くらい抜けてるようなポンコツっぷりを発揮している。
ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)
30年間掘り続けているボス:超ベテランのハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)。
石油会社「スタンパー・オイル」の三代目社長。
仕事に関しては「世界最高の石油採掘人」と呼ばれているが、愛娘のことになると途端にバーサーカーと化す。
A・J・フロスト(ベン・アフレック)
ハリーの愛娘:グレース・スタンパーの恋人であるA・J・フロスト(ベン・アフレック)。
極秘交際していたがハリーにバレてしまい「娘との交際は認めん!断固拒否!」とショットガンをガツガツと連発される。
グレース・スタンパー(リヴ・タイラー)
ハリーの愛娘。
両親の離婚によって幼少期から母親を知らずに育つ。
父親のハリーを「パパ」とは呼ばず「ハリー」と呼び捨てている。
チック・チャールズ・チャップル(ウィル・パットン)
ハリーの右腕的存在で、優秀なエンジニア。
ギャンブルがやめられず、妻子と別居しており、息子は父親の顔を知らずに育つ。
ジャイティス・カーリーン(マイケル・クラーク・ダンカン)
大型バイクを走らせるのが趣味の屈強で大柄な黒人、ベアーと呼ばれている。
身体検査で異常な数値を叩き出す男。
オスカー・チョイ(オーウェン・ウィルソン)
カウボーイ気取で陽気なテキサス男。
浮世離れした風貌だが、地質学に豊富な知識を持つ。
マックス・レンナート(ケン・キャンベル)
ドーナツ大好き、それを体現する男。
ドリラーマックスと呼ばれている。
ロックハウンド(スティーヴ・ブシェミ)
天才的な頭脳を持つ地質学者だが、超女好き。
天才とバカは紙一重、という言葉はロックハウンドのためにある。
口を開けばアホなことばかり、ふざけた行動が仲間を傷つけるけど悪びれる素振り全くナシ(笑)
ホントに おバカ(爆笑)
スティーヴ・ブシェミは、こういう役を演じさせたらピカイチだ。
クセしかない作業員をまとめるボス:ハリー・スタンパーの苦労がハッキリくっきり見える(笑)
そのポンコツたちがクスッとさせるので、程よい緩和になる。
音楽
前半のいろんなシーンで使われている音楽が素晴らしい。
ビートルズの「 Come Together 」がロック調なのは笑った。
バイクで爆走するシーンと見事に合っている(笑)
中盤からは終始「緊張」が続く。
BGMも効果音程度で、エンジン音や破壊音の邪魔をしないくらいに抑えられている。
それが「緊張」をうまく煽っている。
後半は「ミッション遂行 → 失敗 → 修正 → ミッション遂行 → 失敗 → 修正」を繰り返しだが、ジワジワと煽られる緊張感が影響してより面白くなる、退屈しない。
極限状態の精神・心理、人間模様、そして役者の演技力もあって凄かった。
展開と結末を知っているけど、見事に泣かされた。
大人の事情(お金)
アメリカ映画は、お金の使い方がハンパない。
だからこそ良いものを作れるんだろうなー。
各機関の協力も凄まじい。
それぞれが『良い広告』になるからだろうけど、あの協力姿勢は凄い。
日本では、まず無理だな……。
日本の有名人が出演
最初にチョイ役で出ている、とある日本人が居る。
ん?アレは……。
見終わった思い返すと、そう言えば居たような…程の存在感。
ちょっと……痛い、、、というか……寒い。
最後に
ストーリーも結末もすべて知っている状態で観たのに、思い切り泣かされた。
わかっているのに、ここが泣かせるポイントだとわかっているのに、制作の意図通りに泣かされた。
透明な壁を隔てて立つ2人、一方は数々の無礼を詫びながら愛を叫んでむせび泣く、一方は微笑みながら未来を託した。
物理的に届かない相手に向けて愛を伝える、泣かせるぜ。
明日も必ず来る、そう思い込んで間違った態度や言葉を選択してしまうと、後悔だけが残る。
「いま」は永遠に続かない。
トロッコ問題じゃないけど、こういった究極の選択は誰にでも起こりうること。
できれば、こういった選択をせずに、毎日を過ごしていたい。
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