映画:「アルマゲドン」を観た感想<午前十時の映画祭12>

映画鑑賞の感想文

<午前十時の映画祭>

「一度、スクリーンで観たかった。もう一度、スクリーンで観たかった。」

午前十時の映画祭14 デジタルで甦る永遠の名作
午前十時の映画祭14 デジタルで甦る永遠の名作

  • 上映開始時間は<午前10時に限定せず>それぞれの劇場の判断で<午前中の上映開始>となります。
  • そのため、上映開始時間は劇場ごとに、また作品によっても異なります
  • また、鑑賞料金も各劇場が設定した料金となりますのでご了承ください。
  • ご鑑賞前に各劇場の公式サイトなどでご確認をお願いいたします。

私の住む街:栃木県では「ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが」と「TOHOシネマズ宇都宮」の2ヶ所で上映している。

あらすじ

太古の地球、恐竜たちが歩き回っていた頃、地球に幅80㎞の岩がぶつかり全てが変わったのだ。

その衝撃は核爆弾が1万個爆発したに等しく、1兆もの岩や土が大気中に舞い散り、そして分厚い層を形作り1000年もの間、太陽光線を遮り生物達は息絶えた。

それから6500万年後、同じ事が地球に起ころうとしていたのである。

地球軌道上の宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトルとの交信が、突然途絶えた。

ある日、事故直前の映像を解析した結果、流星雨(Meteor shower)がシャトルを直撃し破壊したことが判明。

この流星雨は地球の大気圏を突破して、アメリカ東海岸からフィンランドに至る範囲に降り注ぎ、ニューヨークなどの都市に壊滅的打撃を与えた。

さらなる観測と調査によって、地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。

その大きさは、テキサス州に匹敵するほど巨大なもの。

その小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅はまぬがれない。

これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。

その任務に選ばれたのは、石油採掘のスペシャリストたちだった。

【中古】アルマゲドン/DVD/VWDS-4210

アルマゲドンとは

アルマゲドンとは、新約聖書の『ヨハネの黙示録』に記述されている【世界の終末における善と悪の最終的な決戦の地】を意味している。

世界の終末、善と悪の最終戦争ということで「人類の滅亡」という意味で捉える方も多い。

1998年公開(平成10年)

1998年、平成10年に何があったのか書き出してみる。

2022年現在、いまから24年前、21歳だった私。

当時の記憶がほぼ無い、なにしていたんだろう?

フラフラして適当に「その日暮し」をしていたような気がする。

もうすぐ1900年代が終わり、2000年というミレニアムイヤーが間近に迫る。

世間は「バブルが終わらない」と信じているころ。

街も人も、浮かれている。

音楽を聞きに来た

ストーリーも結末も知っているけど、正直言って『エアロスミス』を聞きに来た。

だけなのに、制作の意図通りに感動して泣いた。

created by Rinker
¥880 (2025/01/02 11:53:55時点 楽天市場調べ-詳細)

構成

起承転結が分かりやすくて良かった。

難しい専門用語などあまり出てこない。

展開などもスムーズに進むので、理解しやすい。

政府や軍などの「強烈な縦社会」も表現されている。

権力のピラミッド図も分かりやすく表現されている。

掘削従業員

石油の掘削現場で働く人達が主役。

まず、ここの作業員はスゴイ。

何がスゴイかというと、ポンコツしか居ない(笑)

仕事に関しては凄腕すごうでだが、それ以外はネジが1本どころか5本くらい抜けてるようなポンコツっぷりを発揮している。

ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)

30年間掘り続けているボス:超ベテランのハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)。

石油会社「スタンパー・オイル」の三代目社長。

仕事に関しては「世界最高の石油採掘人」と呼ばれているが、愛娘のことになると途端にバーサーカーと化す。

A・J・フロスト(ベン・アフレック)

ハリーの愛娘:グレース・スタンパーの恋人であるA・J・フロスト(ベン・アフレック)。

極秘交際していたがハリーにバレてしまい「娘との交際は認めん!断固拒否!」とショットガンをガツガツと連発される。

グレース・スタンパー(リヴ・タイラー)

ハリーの愛娘。

両親の離婚によって幼少期から母親を知らずに育つ。

父親のハリーを「パパ」とは呼ばず「ハリー」と呼び捨てている。

チック・チャールズ・チャップル(ウィル・パットン)

ハリーの右腕的存在で、優秀なエンジニア。

ギャンブルがやめられず、妻子と別居しており、息子は父親の顔を知らずに育つ。

ジャイティス・カーリーン(マイケル・クラーク・ダンカン)

大型バイクを走らせるのが趣味の屈強で大柄な黒人、ベアーと呼ばれている。

身体検査で異常な数値を叩き出す男。

オスカー・チョイ(オーウェン・ウィルソン)

カウボーイ気取で陽気なテキサス男。

浮世離れした風貌ふうぼうだが、地質学に豊富な知識を持つ。

マックス・レンナート(ケン・キャンベル)

ドーナツ大好き、それを体現する男。

ドリラーマックスと呼ばれている。

ロックハウンド(スティーヴ・ブシェミ)

天才的な頭脳を持つ地質学者だが、超女好き。

天才とバカは紙一重、という言葉はロックハウンドのためにある。

口を開けばアホなことばかり、ふざけた行動が仲間を傷つけるけど悪びれる素振り全くナシ(笑)

ホントに おバカ(爆笑)

スティーヴ・ブシェミは、こういう役を演じさせたらピカイチだ。

クセしかない作業員をまとめるボス:ハリー・スタンパーの苦労がハッキリくっきり見える(笑)

そのポンコツたちがクスッとさせるので、程よい緩和になる。

音楽

前半のいろんなシーンで使われている音楽が素晴らしい。

ビートルズの「 Come Together 」がロック調なのは笑った。

バイクで爆走するシーンと見事に合っている(笑)

中盤からは終始「緊張」が続く。

BGMも効果音程度で、エンジン音や破壊音の邪魔をしないくらいに抑えられている。

それが「緊張」をうまくあおっている。

後半は「ミッション遂行 → 失敗 → 修正 → ミッション遂行 → 失敗 → 修正」を繰り返しだが、ジワジワとあおられる緊張感が影響してより面白くなる、退屈しない。

極限状態の精神・心理、人間模様、そして役者の演技力もあって凄かった。

展開と結末を知っているけど、見事に泣かされた。

CD/アルマゲドン オリジナル・サウンドトラック (解説付) (期間生産限定盤)/オリジナル・サウンドトラック/SICP-5959

大人の事情(お金)

アメリカ映画は、お金の使い方がハンパない。

だからこそ良いものを作れるんだろうなー。

各機関の協力も凄まじい。

それぞれが『良い広告』になるからだろうけど、あの協力姿勢は凄い。

日本では、まず無理だな……。

日本の有名人が出演

最初にチョイ役で出ている、とある日本人が居る。

ん?アレは……。

見終わった思い返すと、そう言えば居たような…程の存在感。

ちょっと……痛い、、、というか……寒い。

最後に

ストーリーも結末もすべて知っている状態で観たのに、思い切り泣かされた。

わかっているのに、ここが泣かせるポイントだとわかっているのに、制作の意図通りに泣かされた。

透明な壁を隔てて立つ2人、一方は数々の無礼を詫びながら愛を叫んでむせび泣く、一方は微笑みながら未来を託した。

物理的に届かない相手に向けて愛を伝える、泣かせるぜ。

明日も必ず来る、そう思い込んで間違った態度や言葉を選択してしまうと、後悔だけが残る。

「いま」は永遠に続かない。

トロッコ問題じゃないけど、こういった究極の選択は誰にでも起こりうること。

できれば、こういった選択をせずに、毎日を過ごしていたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました