「WARFARE(ウォーフェア)」を観た感想

映画鑑賞の感想文

フライヤー(チラシ)を見たときから、とても興味があった。

なぜか惹かれる、このジャンル。

公式サイトなど何も見ず、何の情報も入れずに映画館へ向かった。

タイミングもあり、レイトショーでの鑑賞。

観たことは後悔していない。

後悔していないけど、レイトショーに観るのは避けた方がいい。

というか、この映画に関しては「いつ」観ても。。。

95分間、戦場に閉じ込める

このワードがどういうことなのか、強烈な興味から劇場へと足を運んだ。

この映画は彼らの記憶だけに基づいている

ウォーフェア 戦地最前線|FILMS|A24×Happinet Phantom Studios
極限の95分、映画史上最もリアルな戦場に、あなたを閉じ込める

公式あらすじ

2006年、イラク。

監督を務めたメンドーサが所属していたアメリカ特殊部隊の小隊8名は、危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務についていた。

ところが事態を察知した敵兵から先制攻撃を受け、突如全面衝突が始まる。

反乱勢力に完全包囲され、負傷者が続出。救助を要請するが、さらなる攻撃を受け現場は地獄と化す。

混乱の中、本部との通信を閉ざした通信兵・メンドーサ、指揮官のエリックは部隊への指示を完全に放棄し、皆から信頼される狙撃手のエリオット ( 愛称:ブージャー・ブー[鼻くそブーの意] ) は爆撃により意識を失ってしまう。

痛みに耐えきれず叫び声を上げる者、鎮痛剤のモルヒネを打ち間違える者、持ち場を守らずパニックに陥る者。

彼らは、逃げ場のないウォーフェア ( =戦闘 ) から、いかにして脱出するのか。

個人的あらすじ

ストーリーを簡単に説明すると。

ある日の出来事、数時間のうちの95分間を、観客に体験させる作品。

BGMもなければ、ナレーションも無い。

アメリカ海軍特殊部隊(シールズ)の実経験を、忠実に再現した作品。

ここまで徹底した「娯楽ではない映画」を観るのは、もしかしたら初めてかもしれない。

戦争

私が知っている戦争では無かった。

第二次世界大戦の日本軍のような戦闘では無かった。

『お国のために美しく散れ』というのは一切無かった。

声を出さず、音を立てず、存在を消して任務遂行、任務のためなら犠牲も厭わぬ、なども無かった。

昔と今では違う、と感じた。

『生還すること』を最優先している。

観客という立場

どうにか「観客」という俯瞰視点で観ることで、自分を保てていた気がする。

これが観客じゃなくなった時に、私の精神はどうなるのか。

普通のスクリーンで鑑賞したから、コレで済んでいる。

もしもIMAXで観ていたら……。

もしもドルビーシネマで観ていたら……。

効果音ではない音

戦争の作品なので、銃声や爆破音が何度も響く。

戦闘機の爆音も。

それらは映画というエンタメコンテンツの「効果音」であれば、すごいなーかっこいいなー、で終わる。

しかし、この作品では効果音ではない、戦争の音そのもの。

音の大きさ、反響の仕方、距離感、誰の声なのか、どんな生き物なのか、人なのか動物なのか。

特に音の大きさでは、衝撃と被害規模もハッキリとわかる。

トップガン マーヴェリック

2022年公開の「トップガン マーヴェリック」。

アメリカ海軍の戦闘機パイロットの映画。

戦闘機の爆音が、体にビリビリと響く。

戦闘機がどのような目的で作られ、どんな目的を果たすのか、なんのために戦闘機を保有しているのか。

固有名詞が「戦闘機」だから、文字からしてその役割はすぐに分かるし、理解している。

しかも映画というエンタメコンテンツだと「娯楽」として受け入れることができる。

絶対的に安全な場所で、観客という一線を引いた立場で、一時的な疑似体験のようなエンタメコンテンツ。

例えるなら、ジェットコースター。

「非日常的存在である恐怖」を「徹底した安全管理されている環境」で「一瞬だけ」「体験」できるアトラクション。

映画も同じだと思う。

だから、戦闘機の爆音も、ミサイルなどの爆発音も、アトラクションとして楽しめる。

こういった「死」と「恐怖」を娯楽としてたのは、大昔から有る、コロシアムとか。

『グラディエーター』はコロシアムがテーマ。

しかし、この作品により、私の中ではエンタメコンテンツではなくなった。

戦争兵器は、エンタメコンテンツではなく恐怖に変わった。

完全にトラウマ。

飛行機やヘリの飛空音にハッとする軽度PTSD。

作品の95分間が強制的に脳内再生されるフラッシュバック。

以前、退役軍人のPTSDの動画を見たことがある。

人々が賑わっている街中で、車の陰に身を潜めて、持っていないはずの銃を構える退役軍人。

この動画を見た当初は(大変だなぁ……戦争は残酷だなぁ……)と他人事で、自分とは完全に無関係なことだと思っていた。

しかしこの作品を観て、変わった。

イヤホンで予告映像を見た。

動悸が激しくなった。

心と体に刻まれた衝撃

ただただ恐怖だけを植え付ける衝撃作だった。

悲しい、苦しい、つらい、などの悲観的感情ではない涙が出た。

どんな感情に基づく涙なのか、そもそも感情ゆえの涙なのか、思い返しても分からない。

理由が分からない涙で何度も出た。

いつもなら、鑑賞後は余韻が残ることが多い。

鑑賞時の感情や、登場人物に作品の内容を思い返してみたり。

今回は、ちょっと違う。

思い返しても、なんだかうまくいかない。

あのシーンは……

このシーンでは……

あの人は……

考察というか、思考が、頭が働かない。

忘れたわけではない、思い出せる。

けど、脳が拒否しているような感じがする。

この作品で得たものは【恐怖】と【トラウマ】だけ。

気づき・学びなんてものは、どこにも無い。

ラストシーン

作品の終わり方が、またなんというか……。

この終わり方にも意味があると思う。

戦争の無意味さを表現するには充分だと思う。

最後に

A24は、またしてもとんでもない作品を世に出した。

ふと気になり、A24の作品を調べてみた。

「A24」映画作品一覧 | cinemacafe.net
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いくつか観ている作品があった。

気になっていたけどタイミングが合わず観られなかった作品も、いくつかあった。

特に意識してA24の作品をチェックしていたのではないけど、なぜか惹かれる、不思議だ。

なぜか惹かれる、A24作品。

不思議だなぁ。

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