映画「あまろっく」を観た感想

映画鑑賞の感想文

映画好きの友人が「あまろっく、おもしろかったよ!」と話してくれた。

友人がオススメする作品はどれも素晴らしい、という信頼と実績がある。

見に行かねば!

上映時間を調べていると、終了間近だと判明。

早速行かねば!

あらすじ

近松優子39歳、独身。

脳天気な父:竜太郎65歳は町工場を経営しているが、ご近所さんと遊んでばかり。

ある日突然、竜太郎は20歳の早希再婚すると言い出す。

優子は自分よりもはるかに若く、価値観もかけ離れている早希を受け入れられず困惑する。

なんとも不思議な3人の共同生活が始まる。

映画『あまろっく』公式サイト
2024年4月公開!「人生に起こることは何でも楽しまな!」関西出身の豪華キャストで贈る、笑って泣いてロックに生きるご実家ムービー

上映劇場

あまろっく 劇場情報
あまろっくの公開劇場一覧ページです。

キャスト

左から、役名、人柄、俳優名、出身地。

近松家

近松 優子 39歳 独身 仕事最優先の生活だったが、ある理由から実家暮らしをしている。 江口 のりこ 兵庫県出身
近松 竜太郎 65歳 優子の父 町工場を経営している。優子に早希との突然の再婚を告げる。 笑福亭 鶴瓶 大阪府出身
近松 早希 20歳 優子の継母 価値観が優子とは違いすぎることなどから、なかなか優子に受け入れてもらえない。 中条 あやみ 大阪府出身

優子の関係者

近松 愛子 優子の母 家族を支え愛情を注ぐ良き母。 中村 ゆり 大阪府出身
鮎川 太一 優子の同級生 トラック屋台のおでん屋を営業しており、優子がよく来ている。 駿河 太郎 兵庫県出身
南雲 広樹 優子のお見合い相手 大手商社に勤務している。 中林 大樹 奈良県出身
広樹の母 早希とも親しく、広樹の見合い相手の話を持ちかけている。 紅 壱子 大阪府出身
高校教師 優子の高校時代の教師 心を落ち着かせるための「運針(うんしん)」を指導している。 高畑 淳子 香川県出身

竜太郎が経営する工場

昌子 庶務担当の職員。 久保田 磨希 京都府出身
高橋 鉄蔵 年配のベテラン職人。工場の要となっている。 佐川 満男 兵庫県出身
大塚 孝弘 若手の職員。 朝田 淳弥 大阪府出身

優子が勤務する白鳥総合研究所

社長 優子をコンサルティング部門の成績優秀な社員として表彰する。 浜村 淳 京都府出身
上司 優子の上司。 佐渡山 順久 兵庫県出身
葛原 優子の部下。 中村 凜太郎 兵庫県出身
司会者 優子の表彰式の司会者。 上田 悦子 大阪府出身

関西出身

出演している俳優、それから制作スタッフほぼ関西人という偶然なのか意図的なのかは不明だが、これがまた素晴らしい相乗効果を出しているからすごい。

関西人の、関西人による、関西愛があふれまくっている作品に仕上がっている

どんな作品でも、愛がなければ輝けない。

隠していてもどこかでバレるし、観ている人が必ず見抜く。

どんなに外側を着飾っていても、愛がないことが露呈してしまい、観客が気付いてしまう。

この作品には愛がたくさんある、それがそこかしこから感じられる。

作品に対する愛情、最近観た「ゴールデンカムイ」がまさにそれ。

原作に対する愛情がとんでもなく深かった。

あまろっく とは

映画のタイトル「あまろっく」、これは尼崎にある「尼崎閘門こうもん」通称:あまロックからきている。

尼崎がどういう街なのか、なぜこのあまロックがあるのか、あまロックにはどういう役割があるのか。

それは主人公:優子が作文で発表している。

尼崎運河

尼崎には5つの運河がある。

  • 北堀運河
  • 南堀運河
  • 東堀運河
  • 西堀運河
  • 中堀運河
尼崎運河にいこう!
尼崎市公式ホームページ

パドルボードやカヌーなどのウォータースポーツを楽しむこともできる。

運河とは

運河とは水利すいり灌漑かんがい、排水、給水、船舶の航行などのために、陸地を掘って造られた人工的な水路のこと。

人工的に造られた運河は波もなく、深さもある程度一定で、安全性の高い水路である。

世界三大運河と言えば、パナマ運河スエズ運河北海バルト海運河(キール運河)。

日本三大運河は、北海道:小樽運河愛知県:半田運河、宮崎県:堀川運河

閘門(こうもん)

この映画を鑑賞する前に、テレビ朝日「ナニコレ珍百景」で「閘門こうもん」という存在を初めて知った。

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尼崎市

私が知る尼崎市は「ダウンタウン」。

浜田雅功さんと松本人志さんの出身地、ということで知っている。

そのくらいしか知識を持っていなかった。

この映画を通じて、いろんな尼崎市を知ることができてよかった。

ロケ地

兵庫県の素晴らしい風景がたくさん登場する。

ロケ地をまとめた記事。

近松家

THE 昭和の住宅、という造りの近松家。

懐かしい構造の家、懐かしい柄の家電、四角いブラウン管、丸いちゃぶ台、台所にあるジャラジャラしたアレ(珠のれん)。

くぅぅぅぅぅぅ懐かしいなぁぁぁぁぁぁと叫びたくなる気持ちをグッと抑える。

39歳の優子

※私の個人的推測

能天気な父を反面教師に、しっかり者の優子。

表情は固くて無表情に近い、感情が表情に出ないタイプ(だと思う)。

集団行動は超苦手、単独行動だと威力を発揮する(と思う)。

人の気持ちを汲み取って調和を取ることよりも、いまやるべきことを最優先する任務遂行型。

「しっかりしなければいけない」という強い思念が優子を構築している(と思う)。

当たり前のことを当たり前にできない人、普通のことしかできない人、優子の中の普通と思っていることができない人を見下す傾向が強い(と思う)。

過程よりも結果を重視するタイプ(だと思う)。

頭脳明晰すぎるがゆえに、一般的な普通の人とすべてがかみ合わない。

周囲になじめていないことは誰よりも自覚しているけど、だからこそどうしたらいいかわからずに苦しんでいるけど、誰よりも努力してきたという実績があるゆえにプライドが高くなりすぎてさらに孤独&孤立。

強く思い込むことで視野が極端に狭くなっているとともに、「自分はこうあるべき」と「自分はこういう人間だ」という思い込みもあるので、いまさら柔和な対応がしにくくなっている(のかも)。

自分に対しても他人に対してもとても不器用。

そこがまた人間らしくて愛らしい優子。

65歳の竜太郎

ザ・能天気、楽観的、ポジティブの化身、といえる竜太郎。

ニッコリ笑うと細い目がさらに細くなって、絵に描いたようなの恵比須えびすがお

口から発せられる言葉は、優子からしたら無責任で軽薄に受け取れることだろう。

口だけ達者で何もしていない、ぐうたらオヤジ。

のようにみえるだけで、実は誰よりも愛情が深い、熱い人。

もしくは、能天気なオヤジに「見せている」のかもしれない。

20歳の早希

同性の私が惚れてまうくらいに超絶かわいい。

実年齢は違うけど、20歳といわれても充分に見えるし超絶かわいい。

竜太郎に負けず劣らずポジティブ星人&超絶かわいい。

持ち前の明るさで、まったく心を開かない優子に体当たりする超絶かわいい。

「家族団らん」を大切にする、その理由は…。

超絶かわいい。

好きなところ

実家に帰ってきた優子を出迎える竜太郎、の出迎え方が「そう来るか!」と斬新で爆笑。

関西だからできることであって、これを関東でやったら間違いなく嫌われる(笑)。

日常に笑いがあって、笑いが生活の一部として溶け込んでいる関西だからできるこのやり取り。

ボケて、つっこんで、またボケて、またつっこむ。

相手を馬鹿にしているわけでもなく、嘲笑あざわらってるわけでもない。

見下してもいないし、ただただそういう文化なのだ。

関東にはない、関西の素敵な文化。


大切なことをサラッと「雑談」に紛れ込ませるところに爆笑した。

なんでそのタイミングで言うん(笑)

しかも普通のトーンで(笑)

ひとり

優子はひとりだった、ずっと孤独だった。

早希もひとりだった、ずっと孤独だった。

「ひとり」にも違いがある。

ひとりでいる」と「ひとりになる」は、同じ「ひとり」でも意味が違う。

この映画で、改めて気付いた。

当たり前じゃない毎日

代り映えのない毎日。

つらくて、苦しくて、希望なんて見いだせない、そんな毎日。

毎日をただ消化する日々、消費もしくは浪費、惰性で生きる日々。

これがずっと続くなんて絶望しかない…、なんて想いを抱えながら生きている人は多いだろう。

ふとしたとき、この何気ない毎日を過ごせることが実は「幸せ」だったと気付く瞬間がある。

それは「変化」が起きたとき。

予期せぬ変化、それは突然やってくる。

それでも、毎日は続くから、どうにか踏ん張っている。

1人で頑張るのではなく、誰かと一緒に頑張れたら、乗り越えられた喜びは2倍以上。

この映画には笑いどころがたくさんあって、つらく苦しい毎日を明るく楽しく彩っている

人間は意外とタフな生き物だ。

笑顔までの道のり

竜太郎が口癖のように言う「人生なんでも楽しまな」には深い意味がある。

いま、笑顔でいるのは乗り越えた過去があるから。

過去をおくびにも出さない、人間の強さが現れていると思う。

カメオ出演

主題歌「アルカセ」を歌うのはユニコーン。

おでん屋台の彼が主役のアナザーストーリーになっている。

アナザーストーリー 本編とは「別の話」のこと 近年では「もう一つの物語」として、本編とは別の結末を迎える作品(SFやパラレルワールドもの)に使われることが多い。
サイドストーリー 「本編の傍らを流れる物語」というような意味合いで用いられる 映画やドラマの本編では語られてこなかった物語を「サイドストーリー」と呼ぶことが多い。
スピンオフ spin off 物が回転すると遠心力によってくっついていた物体が離れることから、予期せず生まれた「副産物」や「派生物」を指すようになった。
番外編 本編とは異なる話のこと 本編とはかけ離れた内容の作品のことを「番外編」と呼ぶようになった。
外伝 「正式な記録以外の伝記」のこと 本伝に載っていない逸話や神話などを集めたもののことを指す。

なお、ユニコーンのメンバーがカメオ出演しているのでお見逃しなく。

カメオ出演 著名人や意外な人が短時間出演すること

最後に

笑って、泣いて、LOCKでありROCKでもある楽しい作品だった。

悲しくて泣くのではなく、心に沁みて涙が出る。

とても温かくて、優しくて、懸命に生きるその姿に、涙が出る。

なんてことない言葉が、私の心の深いところに刺さって溶け込んでいく。

ああ、なんて素晴らしい映画なんだろう。

映画好きの友人は、この映画の主役と同じ名前。

素敵な作品を教えてくれてありがとう!

U子さん大好き!

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