床屋さんでカットをするとき、理容師から「今日は、どのくらい切りますか?」と聞かれます。
そう聞かれても、
「何て答えたらいいのか分からない」
「『短め』『サッパリ』では伝わらないの?」
「何センチ切るのかなんて分からない」
と、困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
でも、心配しなくて大丈夫です。
髪型を上手に説明できなくても、恥ずかしいことではありません。
「何センチ」と正確に答えられなくても大丈夫です。
カットの頼み方で大切なのは、頭全体を一度に説明しようとしないことです。
この記事では、頭を「前髪・うえ(トップ)・耳まわり・うしろ(後頭部)・えりあし」の5つのパーツに分けて、それぞれどのように伝えればよいのかを、理容師が分かりやすく解説します。
床屋さんで「どのくらい切りますか?」と聞かれても困らないように、一つずつ一緒に考えていきましょう。
まずは、カットの頼み方の全体像を見てみましょう。

前髪は眉毛を基準にして伝える
前髪の長さは、「何センチ切ってください」と伝えるよりも、眉毛を基準にすると分かりやすくなります。
まずは、前髪を「眉より短くして眉を出す」のか、「眉にかかる長さにして眉を出さない」のかを決めてみましょう。
「眉を出す」「眉を出さない」の2つに分けて、それぞれの頼み方を詳しく解説します。

【眉を出す】
前髪を短くして眉を出す場合は、眉毛を基準にして長さを伝えます。
同じ「眉を出す」でも、眉より高い位置で切るのか、眉と同じくらいにするのかによって、前髪の長さや印象が変わります。
【眉を出さない】
眉を出さない場合は、目を基準にして前髪の長さを伝えると分かりやすくなります。
- 目に入らないくらいに切る
- 目が隠れるくらいに切る
前髪を左右どちらかに流したい場合は、少し長めに残します。短く切りすぎると、前髪を横に流しにくくなるためです。
前髪の長さはセット方法に合わせる
前髪の長さは、普段どのようにセットするのかによっても変わります。
前髪を左右どちらかに流したい場合は、流しやすいように少し長めに残します。
前髪を上げてセットしたい場合は、上げやすいように短めに切ります。
長く残しすぎると、髪の重さで前髪が下がりやすくなるためです。
カットを頼むときは、普段どのように前髪をセットしているのかも、理容師に伝えてください。
うえ(トップ)はボリュームを基準にして伝える
うえ(トップ)の長さは、ボリュームを「出したい」のか、「抑えたい」のかを基準にして伝えると分かりやすくなります。
トップは、髪の長さによってボリュームの出方が変わります。短めに切るとふんわりと立ち上がりやすくなり、長めに残すと髪の重さでボリュームを抑えやすくなります。
まずは、希望する髪型に合わせて、トップのボリュームを出したいのか、抑えたいのかを考えてみましょう。

ボリュームを出したい
トップにボリュームを出したい場合は、髪がふんわりと立ち上がるように短めに切ります。
カットを頼むときは、「トップにボリュームを出したいです」「うえは立つくらいの長さにしてください」と伝えましょう。
ただし、髪質や毛量、つむじの位置によって、立ち上がりやすい長さは異なります。
どのくらい短くすればよいのか分からないときは、理容師に相談してください。
ボリュームを抑えたい
トップのボリュームを抑えたい場合は、髪の重さを残すために長めに切ります。
カットを頼むときは、「トップのボリュームを抑えたいです」「うえはふくらまないように長めに残してください」と伝えましょう。
マッシュヘアのような丸みや重さのある髪型にしたい場合も、トップは短くしすぎず、長めに残します。
髪質や毛量によってボリュームの出方は異なるため、希望する髪型を理容師に伝えて、長さを調節してもらいましょう。
耳まわりは「耳を出すか・出さないか」で伝える
耳まわりの長さは、耳を「出す」のか、「出さない」のかを基準にして伝えると分かりやすくなります。
耳を出すと、耳まわりがすっきりとした印象になります。耳を出さない場合は、髪を耳にどのくらいかぶせるのかを伝えましょう。
また、耳を出す場合は、「刈り上げる」「刈り上げない」によっても仕上がりが変わります。
まずは、希望に近い耳まわりの形を考えてみましょう。

耳を出して刈り上げる
耳まわりをすっきりと短くしたい場合は、刈り上げます。
刈り上げる方法には、「ハサミで刈り上げる」と「バリカンで刈り上げる」があります。
バリカンを使うからといって、必ずしも地肌が見えるほど短くなるわけではありません。
専用のアタッチメントを使えば、長めに刈り上げることもできます。
バリカンで刈り上げる場合は、「何mmにするのか」によって仕上がりが変わります。
希望する長さが分からないときは、「地肌が見えないくらい」「短くなりすぎないように」など、仕上がりの希望を理容師に伝えてください。
バリカンの音や振動が苦手な人は、「バリカンではなく、ハサミで刈り上げてください」と伝えましょう。

耳を出して刈り上げない
耳は出したいけれど、刈り上げたくない場合は、耳まわりをハサミで自然につなげるように切ります。
髪が耳にかからないようにはっきりと耳を出すのか、耳に髪が少しかかるくらいにするのかを伝えましょう。
カットを頼むときは、「耳を出して、刈り上げないでください」「耳に少しかかるくらいで、刈り上げないでください」のように伝えると分かりやすくなります。
耳を出さない
耳を出さない場合は、髪を耳にどのくらいかぶせるのかを伝えます。
- 耳に少しかかるくらい
- 耳が半分隠れるくらい
- 耳が全部隠れるくらい
カットを頼むときは、「耳が半分隠れるくらいにしてください」のように、耳を基準にして希望する長さを伝えましょう。
髪が伸びると、耳を覆う範囲が広くなり、耳まわりが重い印象になりやすくなります。
次にカットするまでの期間も考えて、長さを理容師に相談してください。
うしろ(後頭部)はつむじに合わせて長さを調節する
うしろ(後頭部)の長さは、つむじの位置や髪の生え方に合わせて調節します。
つむじのまわりを短く切りすぎると、髪が立ったり、まとまりにくくなったりすることがあります。反対に、長く残しすぎると、髪の重さで後頭部がつぶれて見えることもあります。
後頭部は自分では見えにくいため、「後ろは短めにしたい」「後頭部にボリュームを出したい」など、希望する仕上がりを理容師に伝えましょう。

つむじが複数ある場合は、髪の流れがぶつかる部分が立ちやすくなるため、注意が必要です。
ちなみに、つむじが2つあることを「ダブルクラウン」といいます。

えりあしは髪の生え方に合わせて長さを調節する
えりあしの長さは、髪の生え方に合わせて調節します。
えりあしには、まっすぐ下向きに生えている人だけでなく、つむじがある人、髪が真ん中へ集まるように生えている人、上向きに生えている人もいます。
生え方のクセによって、短く切ったほうがよい場合と、長めに残したほうがまとまりやすい場合があります。
えりあしは自分では確認しにくい場所なので、どのような生え方をしているのか理容師に見てもらい、希望する髪型に合わせて長さを調節してもらいましょう。

刈り上げる?刈り上げない?
えりあしは、「刈り上げる」と「刈り上げない」の2つに分けて考えると、希望を伝えやすくなります。
刈り上げる場合は、えりあしを短くして、首まわりをすっきりと仕上げます。ハサミで自然に刈り上げる方法と、バリカンで刈り上げる方法があります。
刈り上げない場合は、えりあしの長さを残しながら、髪の生え方に合わせて形を整えます。
カットを頼むときは、「えりあしは刈り上げてください」「えりあしは刈り上げず、長さを残してください」のように伝えましょう。

えりあしの生え方のクセ
えりあしの生え方には個人差があります。
- えりあしにつむじがある
- 動物のしっぽのように、髪が真ん中へ集まるように生えている
- えりあしが上向きに生えている
このような生え方のクセがある場合は、中途半端な長さに切ると、髪が浮いたり、はねたりすることがあります。
『えりあし つむじ』
『えりあし しっぽ』
『えりあし 逆毛』
えりあしのツーブロック
えりあしの生え方のクセがある場合、生え方のクセが出ないようにするには「短く刈り上げる」と「長く残してクセを出さない」になります。
また、えりあしのクセのある部分だけを短くする「えりあしのツーブロック」という方法もあります。



どの方法が合うのかは、生え方や希望する髪型によって異なります。
えりあしは自分では見えにくいため、理容師に髪の生え方を確認してもらい、扱いやすい長さを相談しましょう。
まとめ
床屋さんで「どのくらい切りますか?」と聞かれたときは、頭を5つのパーツに分けて考えると伝えやすくなります。
- 前髪は、眉を出すか・出さないか
- うえ(トップ)は、ボリュームを出すか・抑えるか
- 耳まわりは、耳を出すか・出さないか
- うしろ(後頭部)は、つむじの位置や髪の生え方
- えりあしは、刈り上げるか・刈り上げないか
すべてを自分で決めたり、「何センチ」と正確に伝えたりする必要はありません。
「前髪は眉が出るくらい」「耳は出して、刈り上げないでください」のように、分かるところから一つずつ伝えてみましょう。
うしろやえりあしなど、自分では見えにくい場所や、どのくらい切ればよいのか分からない場所は、理容師に相談して大丈夫です。
髪質や毛量、つむじ、髪の生え方を確認しながら、希望する髪型に合う長さを一緒に決めてもらいましょう。





コメント