同じ映画を鑑賞すること5回目!!
日本語吹替 & 4DX !
今までずっと字幕で観ていたけど、せっかくなので挑戦してみた。
吹替はプロ声優のみ、タレントを使っていないので違和感は無さそうだ。
だかしかし、油断は禁物。
何があってもいいように、期待値は低い方がいい。。。
初体験!4DX
今回はこちらの映画館「フォーラム那須塩原」。
まず最初に、4DXの機能を紹介する映像が流れる。
いろんなシーンによって座席の機能が作動して体験できる。
ここでまず、気付く。
画面(スクリーン)、暗い。
普通の映画館の、普通のスクリーンよりも、映像が暗く観える。
テレビの明るさ設定を「暗め」にしたような感じ。
1997年に起きたアニメ:ポケットモンスターの「点滅による視覚の事故」を防ぐためなのか?
とにかく暗い。
4DX・MX4Dの違い
4DXはシーンに合わせて座席が動く。
MX4Dも同じく座席が動く。
詳しい違いはこちら。
座席が動くと滑る
4DX・MX4D、どちらも「座席が動く」が最大のポイント。
だがしかし、なぜに『滑りやすい材質』を座面に使うのか、ホントにナゾ。
座席が激しく揺れ動く度に、ズルズルと滑り落ちそうになる。
履いているズボンやスカートの素材によっては、さらに滑ることになるだろう。
足元のステップを使って必死に踏ん張るが、自前の足の短さによって重労働と化す。
たぶん、明日は筋肉痛だ(悲痛な叫び)。
座席が動くシーンのチョイス(なぞ)
しかも、なんでソコで動く?という場面があったいくつかあった。
激しく揺れ動く戦闘機のシーンばかりではないので、座席が動かないと特別料金の意味が薄れてしまうのだろう。
でもさ、BARのカウンター内のベルを鳴らすシーンで、座席を揺らす必要ある?(汗)
あと、BARの扉がバタンと閉まるときにも座席が揺れる。。。これ要る?(笑)
あともう1つ、座学で初めてマーヴェリックと体面する若手パイロットたち。
マーヴェリックの左手にはF-18戦闘機の説明書、これをゴミ箱に捨てるシーンで座席が揺れる……。
いや要らないでしょ(笑)
戦闘機に乗っていているシーンで座席が揺れるのはパイロット視点だから、それは分かる。
誰の視点なのかわからないシーンで揺れるのは…なんだか違う気がする。。。
オープニングの空母、これから飛び立つ戦闘機、飛行甲板で作業するスタッフ、揺れる座席。
これは…誰の視点で動いているの?
うめき声の正体
ふと、私の隣から「んんん、んん、んんんん……」とバイブレーションのような音がする。
???、こんな音は効果音になかったぞ?
どうやら、隣で一緒に鑑賞している母のうめき声、座席が揺れるたびに聞こえる(笑)
振動に耐えている、めっちゃ笑えるꉂ(ˊᗜˋ*)
日本語吹替
映画などの外国語映像の日本語字幕、文字数などの決まりごとがいくつかある。
外国語音声の劇場用映画の場合、通常は台詞1秒に対して4文字以内、一度に表示される字幕は20文字までが基本。
1行あたりの文字数は、かつては13字だったが現在では10字(例外もある)。
簡単な挨拶程度のセリフの場合、字幕に出さないことが多い。
なお、字幕では簡潔さがモットーとされるため、逐語訳にこだわることなく意訳を積極的に取り入れる必要があり、必ずしも原語の台詞に忠実な翻訳がなされないこともある。
戸田奈津子氏が語る「映画の魅力を表現する字幕翻訳」~1秒4文字、10文字×2行の世界~
映画の字幕というのは、人がしゃべるとパッと出て、しゃべり終えるとパッと消える。
「しゃべっている間に読みきれる日本語にする」というのが一番の基本。
英語を日本語吹替として翻訳すると、感情を込めた訳になる。
そして、日本語吹替だと言葉の量が増える。
日本語字幕よりも圧倒的に言葉が多い。
これは、日常的に「音」で会話をしているからだ。
文字で日常会話をしているのなら、日本語字幕の言葉の量は今現在より多いと思う。
多くの人は音での会話に慣れているので「音による言葉」が多くても情報処理がスムーズにできるので聞き取れるし理解できる。
もし、日本語吹替を最初に観ていたら、すぐに理解はできなかっただろう。
そして、私は「音」だけで情報をインプットできない、とても苦手。
「音」と「文字」がないとインプットできない。
初めて見る言葉・初めて聞く言葉が出てくると、理解も記憶もできない。
理由は、頭の中で文字変換して脳内で可視化から理解してインプットするからだ。
何度も日本語字幕で見ているから、吹替の「音」が理解できる。
人が情報をインプットする時、どの方法だと理解・記憶・思考・表現しやすいのか。
大きく分けて3つ。
聴覚優位 | 耳で聞いた音(話や会話)の情報処理が得意 |
視覚優位 | 目で見た情報処理(図や表)が得意 |
言語優位 | 文字で入った情報処理(文章)が得意 |
この違いのことを『認知特性』という。
人によって得意・不得意があるだけ、単なる違い、間違いではない。
認知特製については「ザ・バットマン(2回目)」に記載している。
字幕と吹替の違い
字幕テロップと日本語吹替、言葉は違うけど同じようなことを言っている。
印象的な部分を覚えている範囲で。
字幕 | 吹替 |
その目つき | その顔 |
これで予算が降りる! | 予算を減らされてたまるか! |
Talk to me 、goose | どうすりゃいい、グース |
Talk to me 、dad | どうすりゃいい、父さん |
アンタを信じて親父は死んだ | 親父はアンタを信じた |
彼はあなたが居なくても飛ぶわ | 彼はあなたと飛ぶことが大好きだった |
母親の死に際に頼まれた、息子を海軍に入れないでと | 息子をパイロットにしないで、と母親から言われた |
ママを大事にしてね | もう傷つけないでね |
君の父親に聞いてくれ | それは君の父親の担当だ |
君は命の恩人だ | 助けてくれてありがとう |
父の代わりです | 父ならそうしました |
日本語吹替だと、死を感じさせる言葉は少なかったのが印象的。
あと、柔らかい表現の言葉が多かった。
担当声優
マーヴェリック | 森川智之 |
ルースター | 宮野真守 |
ハングマン | 中村悠一 |
フェニックス | 内田真礼 |
ボブ | 武内駿輔 |
ペイバック | 木村昴 |
ファンボーイ | 内田雄馬 |
コヨーテ | 杉村憲司 |
マーヴェリックの吹替、マーヴェリックの飄々とした感じがよく出ていて、とても合っている。
真面目に言ってるんだけど、なんか軽い感じがするあたりとかすごく良かった(笑)
ルースターの吹替、ルースター役のマイルズ・テラーの地声が少しダミる感じの低音ボイス、宮野真守さんは声が若干高め・細めなのでちょっと違和感。
BARで歌ってるのはマイルズ・テラーの声、その他は宮野真守さんの声、違いが耳に残る。
ハングマンの吹替、声もそうだが、鼻につく言い方とか、ものすごく合っている(笑)
サラッと直接イヤミを言うあたりは、声も演技も適任だと思う(笑)
ボブの吹替、ボブは少し弱々しいキャラクター、だけど吹替は低くて男らしい声、なんか…違和感……。
エンドロールの最後に吹替声優などが表示された。
日本語吹替の担当スタッフ:李静華
日本人ではないらしい。
めっちゃ驚いた。
BARにて
BARに入ってくるルースターを見つけて、ハングマンはミュージックボックスで曲を選ぶ。
ビリヤード台を囲みながら談笑する若手パイロット(ヤングガンズ)たち。
「編隊長になるのは誰だ?」との話題になる。
ここでハングマンとルースターは、バッチバチに火花を飛ばして威嚇し合っている。
ルースターはハングマンに「お前が編隊長になったら(ムチャな飛行で)全員死ぬ」とあおる。
対してハングマンはルースターに「お前が編隊長になったら全員ガス欠だ、じっくりチャンスを待って逃す、それがお前だ」とあおり「この曲、すごく好きだ」と続ける。
その時のBGMがフォガット:スローライド。
この流れにイラッとした(と思われる)ルースターは、ミュージックボックスのコンセントを引き抜く。
そして、ピアノで「 Great Balls Of Fire 」を弾き語りをする。
こちらは本家の Great Balls Of Fire 。
ミュージックボックスのコンセントを抜いたのが誰なのか、ずっと分からなかった、やっと理解した。
ルースターとフェニックス
あ、そうだ、気付いた点があった。
マーヴェリックと若手パイロットの初対面の座学のあと、彼等の実力を確かめるためにチーム対戦で飛行する。
マーヴェリック VS 若手パイロット軍団。
1回戦はルースター、ペイバック・ファンボーイ。
最初にルースターがキルされ、後に続いてペイバック・ファンボーイがキル。
次の2回戦はハングマン、フェニックス・ボブ。
地上にいるルースターが無線機に向かって言うセリフ。
字幕だと「気を付けろよ」。
これは初戦を体験したから出たセリフ、つまり「仲間に向けた言葉」だと思っていた。
しかし日本語吹替では『気を付けろよ、フェニックス』だった。
特定の人物だけに言うセリフ、これは男女の恋愛関係からくるものなのか、それとも男女の友情関係からくるものなのか。
全体を通してみると、後者のような気がする。
アイスマン
やはり今回もアイスマンとのシーンで泣いた。
アイスマンの妻:サラと再会し会話をするシーン。
字幕と日本語吹替の違い。
日本語吹替の方が直接的な言い方をしている。
その方が理解しやすいし、その後のシーンも理解しやすかった。
マーヴェリック | サラ | |
字幕 | 再発したって? | もう打つ手が無いの |
吹替 | 再発だって? | 余命宣告を受けたわ |
サラは「余命宣告を受けたわ」とマーヴェリックに告げる。
マーヴェリックは優しくサラを抱擁する。
その後、アイスマンがいる部屋で軽く挨拶を交わす2人。
アイスマンは「任務の話がしたい」と告げる。
マーヴェリックは「そんなことより、君のために何かできることはあるか?」と続けている。
死が近いアイスマンのために何ができるだろう、そんな想いからの言葉だと私は解釈した。
字幕 | もう打つ手が無いの |
吹替 | 余命宣告を受けたわ |
どちらも同じような事を言っているが、日本語字幕の「もう打つ手がないの」のセリフから考えると「(再発して闘病で苦しむ)君のために何かできることはあるか?」と字幕版を観た時は解釈した。
吹替と字幕、同じシーンでも言葉が変わると捉え方も変わる。
言葉1つで、ニュアンスも解釈も変わる。
なるほど、深い。
ルースターの想い
ここで1つ気付く、というか疑念が。
ルースターがマーヴェリックを恨んでいるのは「父親の死に関わっている」からだと思っていた。
しかし、今回の日本語吹替で思ったのは、父親の死よりも『士官学校の願書を抜いたこと(破棄)』が恨みの原因かもしれない。
そういえば、ルースターが幼い頃に父親であるグースは亡くなった。
その時からすぐに関係が疎遠になるとは考えにくい。
マーヴェリックはグースたちを「オレの家族」と(前作で)言っていたので、父親代わりではないけどマーヴェリックなりにキャロル&ブラッドリーを支えていたと思う。
ルースターにとって【 士官学校の願書の件 > 父親の死 】なのかもしれない。
幼い頃から父親のように慕っていたマーヴェリックに「願書を破棄されたこと」が相当ショックだったのかもしれない。
それゆえ恨みが大きいのかもしれない。
しかもそれに父親の死も結び付いてしまい、強い恨みになったのかも。
なんて考えてしまう。
空中戦(ドッグファイト)と座席
後半の空中戦(ドッグファイト)。
地対空ミサイルが激しく飛び交う戦闘。
4機のF-18 VS 敵国の無数の地対空ミサイル。
スクリーン両サイトからスモーク(煙)の演出、左右の壁の上部でライト点灯、顔面&首元にホットエアー連射、猛烈に揺れ動く座席。
もう何が何だか(笑)
あらゆる機能がフルコンボ(笑)
よくよく考えたら、首元にホットエアー連射って有り得ないでしょ、戦闘機内なんだから(笑)
そもそもどこの何の熱なんだ?飛び交うミサイルが通り過ぎる熱?それとも搭乗しているF-18のエンジンの熱?
座席から滑り落ちないように踏ん張ることで精一杯だった(激汗)
映画館というよりアトラクション。
絶叫系と言われるようなヤツ。。。
全身の筋肉の叫びが聞こえる。。。
最後に
字幕と吹替。
どちらも良い部分がある、そう気付いた。
洋画は基本的にすべて英語、セリフも歌も。
もし英語が堪能なら、そのシーン(場面)の状況とセリフ&BGMの歌詞の意味を合わせて理解して楽しめたのかも。
BARの店内で流れている曲にも、制作側の明確な意味があって使用している。
その曲の歌詞が理解できれば、また違った角度からの視点が生まれる。
そう考えると、ちょっともったいないなーと思う。。。
1つの言葉、1つの意味、ではない。
1つの言葉、受け取る人の数だけ解釈・意味がある。
英語セリフの表現・心理を理解したい。
話せる言語が増えたら、もっと豊かで楽しい人生になると思う。
今のところ「標準日本語」と「栃木弁」のバイリンガルだ。
英語をマスターすれば3言語のトライリンガルだ。
(´∀`*)ウフフ
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