中学生・高校生の就職活動|面接に向けた髪型と床屋さんでの頼み方

中学生・高校生

中学校や高校を卒業して、就職する。

初めての就職活動を前に、

「面接には、どんな髪型で行けばいいのだろう」
「いつもどおりの髪型ではダメなのかな?」
「床屋さんには、どう頼めばいいの?」

と、本人だけでなく保護者の方も迷うことがあると思います。

中学生・高校生の就職活動は、大学生や社会人の転職活動とは少し違います。

自分で自由に応募するのではなく、学校を通して企業へ応募することが多いため、まずは校則や学校からの指示を確認することが大切です。

髪型についても、無理に大人っぽく見せたり、必要以上に短くしたりする必要はありません。

清潔感を意識しながら、校則の範囲内で整えれば大丈夫です。

床屋さんへ行ったときは、

「就職活動があるので、面接に向けて髪を整えたいです」

と、そのまま伝えてください。

この記事では、中学生・高校生の就職活動の流れや、面接へ行くときの身だしなみ、床屋さんでのカットの頼み方について、理容師の立場から解説します。

中学生と高校生では就職活動の進め方が違う

中学生・高校生の就職活動は、大学生や社会人の就職活動とは流れが異なります。

本人が企業へ直接応募するのではなく、学校に届いた求人票を見て、先生や保護者と相談しながら応募先を決めるのが一般的です。

また、中学生と高校生では、応募できる仕事や就職活動の進め方にも違いがあります。

それぞれ、どのように就職活動を行うのか見ていきましょう。

中学校を卒業して働けるのは4月1日から

中学校を卒業して就職する場合、求人・求職の受け付けや職業相談、企業への紹介は、原則としてハローワークが行います。

学校の先生や保護者、ハローワークと相談しながら、応募する企業を決めていきます。

中学生は、卒業式を終えればすぐに働けるわけではありません。

労働基準法では、満15歳になったあと、最初の3月31日が終わるまでは、原則として働くことができないと定められています。

そのため、就業を開始できるのは、中学校を卒業したあとの4月1日以降です。

また、満18歳未満の労働者は「年少者」として扱われます

原則として、時間外労働や休日労働、午後10時から午前5時までの深夜労働はできません

危険な作業や有害な作業についても、仕事の内容に制限があります。

中学校を卒業して働く場合は、年齢によって働ける時間や仕事内容に制限があることを知っておきましょう。

高校生の就職活動にある「一人一社制」

高校生の就職活動は、大学生や社会人の就職活動とは進め方が異なります。

学校に届いた求人票を確認し、先生や保護者と相談しながら応募する企業を決め、学校からの推薦を受けて応募するのが一般的です。

高校生の就職活動には「一人一社制」と呼ばれる就職慣行があります。

一人一社制とは、決められた期間、1人の高校生が応募できる企業を原則として1社に限る仕組みです。

就職活動の長期化を防ぎ、学業に専念する期間を確保しやすいことや、学校を通して企業の求人内容を確認できることなどの利点があります。

一方で、最初の応募先を慎重に選ぶ必要があります。

そのため、本人の希望や適性などを考えながら、先生や保護者と相談し、夏休み中に応募前の職場見学を行うこともあります。

2026年度の採用選考スケジュールでは、6月1日からハローワークが求人の申し込みを受け付け、7月1日から企業による学校への求人申し込みや学校訪問が始まります。

学校から企業へ応募書類を提出できるのは9月5日から、企業による採用選考と内定は9月16日から始まります

ただし、一人一社制の実施期間や複数の企業へ応募できる時期などは、都道府県や求人の種類によって異なります

就職活動をするときは、学校の先生から説明を受け、地域のルールを確認しましょう。

面接では清潔感のある身だしなみを

面接では、話す内容だけでなく、服装や髪型などの身だしなみも見られます。

だからといって、おしゃれな服装や特別な髪型にする必要はありません。

大切なのは、相手に失礼のない、清潔感のある身だしなみを心がけることです。

中学生・高校生の場合は、学校の制服で面接を受けるのが一般的です。

まずは、学校から服装や身だしなみについて指示が出ていないか確認しましょう。

面接の前日には、次の点を確認してください。

  • ワイシャツにシワや汚れがないか
  • ブレザーや詰襟にホコリが付いていないか
  • ボタンが取れたり、ほつれたりしていないか
  • ズボンが乱れていないか
  • 靴に目立つ汚れがないか

身だしなみは、面接の当日に慌てて整えるのではなく、前日までに確認しておくと安心です。

就職活動でいう「清潔感」とは

就職活動で使われる「清潔感」とは、単に体や衣服が清潔であることだけではありません。

髪や服装、靴などがきちんと手入れされ、面接に向けて身だしなみを整えていることが相手に伝わる状態を指します。

おしゃれな髪型にしたり、高価な服を着たりする必要はありません。

また、髪を短くすれば、必ず清潔感が出るというわけでもありません。

寝ぐせを直す、髪を整える、制服のシワや汚れを確認する、靴の汚れを落とすなど、ひとつひとつを整えることが大切です。

清潔感とは、見た目の良し悪しではなく、面接に向けて身だしなみを整えていることが伝わる状態です。

服装を整えたら、次は就職活動に向けた髪型について見ていきましょう。

面接では短い髪のほうが好まれる?

就職活動の面接では、短い髪のほうが好まれるのでしょうか。

これは応募する企業や業種、面接官の考え方によって異なるため、一概にはいえません。

ただし、企業には、その会社が長年培ってきた価値観や身だしなみの基準があります。

特に、服装や髪型について従来の価値観が残っている職場では、

「男性は短い髪のほうが真面目に見える」
「前髪は目や眉にかからないほうがよい」
「耳まわりや襟足は短く整えたほうがよい」

と考える人もいます。

その考え方が正しいかどうかと、面接でどのように受け取られるかは、別の問題です。

希望する髪型を大きく変える必要はありませんが、採用されることを優先するのであれば、応募する企業や学校から身だしなみについて指示が出ていないか確認しておくと安心です。

短い髪だから採用されるわけではありませんが、応募先が求める身だしなみに近づけることは、就職活動の準備のひとつです。

短い髪でも清潔感が出ないことがある

髪を短く切れば、それだけで清潔感が出るわけではありません。

最近では、入浴やシャワーを面倒に感じて入らないことを「風呂キャンセル」、そのような人たちを「風呂キャンセル界隈」と呼ぶことがあります。

疲れている日や体調が悪い日など、入浴できないことは誰にでもあると思います。

しかし、就職活動の面接を控えているときは、髪型だけでなく、髪や頭皮の状態にも気を配りましょう。

短い髪に整えてあっても、髪がベタついていたり、フケやにおいが気になったりすると、清潔感があるようには見えにくくなります。

私たち理美容師は、お客さんの髪に触れるため、髪や頭皮のベタつき、フケ、においなどに気づくことがあります。

面接の前日だけ慌てて整えるのではなく、普段から自分に合った方法で髪や頭皮を洗い、清潔な状態を保つことが大切です。

清潔感は、髪の長さだけでなく、髪や頭皮が手入れされているかどうかにも表れます。

顔が見える髪型が好まれる理由

面接では、目や表情が見える髪型が好まれることがあります。

前髪で目元が隠れていると、表情が相手に伝わりにくくなることがあるからです。

だからといって、必ずおでこや眉をすべて出さなければならないわけではありません。

前髪を短くする、横へ流す、分け目をつけるなど、目にかからないように整える方法はいくつもあります。

大切なのは、おでこを出すことではなく、相手から目や表情が見えるように整えることです。

どのくらい前髪を短くしたらよいのか分からない場合は、床屋さんに「就職活動の面接があります。目にかからないように前髪を整えてください」と伝えましょう。

応募する会社のホームページを見てみよう

面接に向けて髪型を整えるときは、応募する会社のホームページを見てみましょう。

会社概要や採用情報、社員紹介などに、経営者や社員の写真が掲載されていることがあります。

顔を出して掲載されている人は、その会社が社外へ向けて紹介している、いわば会社の「顔」です。

その人たちの髪の長さ、前髪、耳まわり、襟足、服装などを見ると、その会社がどのような身だしなみを受け入れているのか、ひとつの目安になります。

まったく同じ髪型にする必要はありません。

しかし、掲載されている人たちに短い髪が多いのか、長めでもきちんと整えているのか、髪色や服装はどの程度まで認められていそうかを見ることで、面接に向けた髪型を考えやすくなります。

床屋さんへ行くときは、会社のホームページに掲載されている写真を見せながら、

「この会社の面接を受けます」
「この会社で働いている人たちの雰囲気に合わせて整えたいです」

と相談する方法もあります。

「清潔感のある髪型」という曖昧な言葉だけでなく、応募先の写真を見せることで、床屋さんと仕上がりのイメージを共有しやすくなります。

会社の雰囲気や学校からの指示を確認したうえで、自分の希望も床屋さんに伝えながら、面接に向けて髪を整えましょう。

就職活動の髪型

それでは、中学生・高校生が就職活動をするときの髪型について、詳しく解説していきます。

校則や学校からの指示を確認する

中学生・高校生が就職活動をするときは、まず校則や学校からの指示を確認しましょう。

学校によっては、面接を受けるときの髪型について、次のような指示が出ることがあります。

  • 前髪は目や眉にかからないようにする
  • 耳まわりをスッキリと整える
  • えりあしは制服の襟にかからないようにする
  • 寝ぐせを直す
  • 整髪料は使用しない
  • 校則で禁止されている髪型にしない

学校から具体的な指示が出ている場合は、その内容に合わせて髪を整えてください。

校則の範囲内で、きちんと手入れされていれば、長めの髪型でも問題ありません。

刈り上げなどの短い髪型を「サッパリしている」と感じる人もいますが、髪を短くすれば、必ず清潔感が出るわけではありません。

長さだけでなく、寝ぐせや髪のベタつきがなく、面接に向けて整えられていることが大切です。

整髪料やツーブロックは学校に確認する

ワックスやグリースなどの整髪料を使用してよいかどうかも、学校によって異なります。

校則や学校からの指示で禁止されている場合は、使用しないでください。

普段、整髪料を使っていない人が、面接当日だけ無理に使う必要もありません。

整髪料を使わなくてもまとまりやすい髪型にしたい場合は、そのことを床屋さんに伝えましょう。

ツーブロックについても、禁止している学校があります。

ツーブロックだから就職活動に向かないというわけではありませんが、校則で禁止されている場合や、学校から避けるように指示されている場合は控えてください。

整髪料やツーブロックについて分からないときは、自分で判断せず、学校の先生に確認しましょう。

床屋さんに就職活動があることを伝えて髪型を相談する

どのような髪型にしたらよいのか分からないときは、床屋さんに就職活動があることを伝えてください。

例えば、

「来週、就職活動の面接があります」
「学校から、前髪は目にかからないようにすると言われました」
「えりあしが制服の襟にかからないようにしてください」
「整髪料を使わなくても整えやすい髪型にしたいです」
「短くしすぎず、面接に向けて整えたいです」

など、面接の日程や学校からの指示、自分の希望をそのまま伝えましょう。

応募する会社のホームページに掲載されている写真を見せながら、相談する方法もあります。

「就職活動に合う髪型にしてください」とすべてを任せるより、学校からの指示や自分の希望を伝えるほうが、希望する仕上がりにつながりやすくなります。

まとめ | 学校と床屋さんに相談して面接に備えよう

中学生・高校生の就職活動と、面接に向けた髪型について解説しました。

中学生・高校生の就職活動は、大学生や社会人とは進め方が異なります。

中学校卒業後に働き始められるのは4月1日からです。

また、満18歳未満の労働者は「年少者」として扱われ、働ける時間や仕事内容に制限があります。

高校生の就職活動には「一人一社制」と呼ばれる就職慣行がありますが、実施期間や複数の企業へ応募できる時期は、都道府県や求人の種類によって異なります。

就職活動を始めるときは、まず学校の先生や保護者と相談し、地域のルールや学校からの指示を確認しましょう。

面接に向けて髪を整えるときも、短く切れば必ず清潔感が出るわけではありません。

校則や学校からの指示を確認し、応募する会社のホームページに掲載されている人の髪型も参考にしながら、自分の希望する髪型を考えてみてください。

どのような髪型にしたらよいのか分からないときは、床屋さんに、

「就職活動の面接があります」
「学校から、このように整えるように言われました」

と伝えてください。

就職活動だからといって、ひとりで髪型を決める必要はありません。学校の先生や保護者、床屋さんに相談しながら、安心して面接の日を迎えられるように準備しましょう。

参考になれば嬉しいです。

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