芸能人、スポーツ選手、アーティスト、俳優など、いろんな著名人がいます。
みなさんオシャレな髪形をしていたり、個性的な髪形をしていたり、多種多様です。
憧れの人と同じ髪型にしたい、あのスポーツ選手の髪型が個性的でやってみたい、考えていると楽しいですね。
しかし「できる髪型」と「できない髪型」があります。
その違いは何なのか、解説します。
「できる髪型」と「できない髪型」の相違点
やりたいけどできない髪型があります。
髪の長さが足りなくてできない、とは違います。
いくつかポイントがあり、それらの違いによって「できない」を作り上げます。
- 髪質
- 人種によって髪の質感が違う
- 頭の形
- つむじの位置
- 髪の分け目
- 髪の生えている方向
- 髪の毛の量
それぞれ詳しく説明します。
髪質の違い
ヘアカタログやSNSなどのカットモデルには、共通点があります。
俗にいうイケメン、柔らかい髪質、適度な毛量、オシャレな服装、カラー・パーマができる、など。
中でも「柔らかい毛質」は重要です。
柔らかい毛質は、ふんわりとした髪型を作るのに適しています。
理・美容師さんが扱いやすい毛質です。
ご自分の髪を触って、どんな髪質なのかをチェックしてみましょう。
人種による髪質の違い
日本人はタワシのような毛質です。
- 硬くてしっかりした毛質
- 剛毛
- 直毛
- 直毛(まっすぐ)
- 立ちっぱなしで寝ない髪
外国人さんの髪型、特に欧米人の髪質は柔らかいので、アジア人の毛質では再現しにくいです。
欧米人の髪質は柔らかすぎるので、日本人のようにツンツンとは立ちません。
頭の形
頭蓋骨の形が違うので、欧米人と同じような髪形は難しいです。
耳の上から天頂部(トップ)までの距離が短いのが、日本人です。
欧米人の短い刈り上げやフェードカットは、日本人の頭蓋骨には難しいです。
刈り上げのグラデーションが、うまく表現できないことがあります。
つむじの位置
髪の流れを決める重要なポジション、つむじです。
- 頭のどこにあるか
- 左右どちらに髪の毛が流れているか
- つむじが何個あるか
つむじの位置、つむじによる髪の流れを変えることはできません。
つむじが複数ある場合は要注意です。
つむじが持つ髪の流れ同士がぶつかって、ツンツンと立つことがあります。
つむじを考慮して、スタッフさんと相談してください。
髪の分け目
つむじと違って、髪の分け目は変えられます。
つむじの流れに沿って分け目を作ると、髪が寝やすくなるのでボリュームダウンします。
つむじの流れに逆らう分け目にすると、髪が立ちやすくなるのでボリュームアップします。
自然な分け目とは違って、意図的に分け目を変えられるので、髪型の印象も変わります。
その日の気分で分け目を変えるのもよいでしょう。
髪の生えている方向
髪の毛の生えている方向は、一定ではありません。
各パーツによって生えている方向は違います。
- 耳の生え際は前に向かって生えている
- えりあしは上を向いて生えている
- 前髪は右に向かって生えている、など
えりあしの真ん中に集まって「しっぽ」みたいに生えている人もいます。
【えりあし しっぽ】で検索すると画像が出ます。
髪の生えている方向によって、2つ選択肢があります。
- 髪を長くして重さでクセを出さない
- 短くしてクセを消す
どちらかになります。
えりあしが上向き(逆さ)に生えている人もいます。
【えりあし 逆毛】で検索すると画像が出てきます。
こちらも上記と似たような対処法になります
- 髪を長くして重さでクセを出さない短くしてクセを消す
- 短くしてクセを消す
- 逆毛の部分を刈り上げて上の髪をかぶせる(ツーブロック)
髪の毛の量
髪の量も重要です。
- 少ないとボリュームが出ない
- 多すぎるとボワボワになって爆発したようになる
髪の量を減らすカットを【梳く】といいます。
英語ではセニング(Thinning)、間引く、細くするなどの意味があります。
例えば、100本の髪を50%減らす、30%減らす、15%減らす、など。
減らしたい量は、使用する梳きバサミ(セニングシザー)によって変わります。
理・美容師さんは、梳きバサミを何本か所持しています。
どのくらいの割合を減らすのか、梳ける割合(パーセンテージ %)の異なる梳きバサミを使用します。
梳きバサミの刃の形状も独特なので、複雑な切り口になり、毛先がバラついて自然な仕上がりになります。
「量を減らす=梳く」 短く切ることで量を減らしています。
髪のどの位置から梳くのかによって、ボリュームも変わります。
根元あたりから梳くと、髪の量はガッツリ減ります。
中間~毛先あたりを梳くと、さほど髪の量は減りません。
ここでひとつ注意点。
根元あたりから梳くと髪の量は減りますが、逆にフワッと膨らみやすくなります。
短い髪が手に刺さることがあるように、短いとチクチクして立ちます。
短くなって立った髪が、長い髪を押しのけてフワッと膨らみます。
根元を少し梳くことで、逆にボリュームを出すという方法もあります。
どのくらい梳くのかはセットの仕方や仕上がりによって変わるので、スタッフさんに相談してください。
まとめ
「できる髪型」と「できない髪型」について書きました。
つむじの位置や髪質など、自分では変えられないポイントは悩んでも仕方ありません。
その現実を受け入れた上でどうすればいいか、スタッフさんに相談してください。
参考になれば嬉しいです。
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