カットの頼み方のヒント⑥|希望の髪型にできないこともある?髪質・頭の形・つむじ・生え方の違い

カットの頼み方のコツ

「この髪型にしてみたい!」

芸能人やスポーツ選手、SNSやヘアカタログなどを見て、憧れの髪型を見つけることがあります。

画像を床屋さんに見せれば、希望する髪型のイメージはとても伝わりやすくなります。

ただし、画像とまったく同じ髪型にできるとは限りません。

髪質、毛量、頭の形、つむじの位置、髪の生えている方向などは、一人ひとり違うからです。

「できません」と言われると、ちょっとガッカリしてしまいますよね。

でも、希望した髪型がそのまま再現できなくても、諦める必要はありません。

「なぜ難しいのか」
「どこまでなら近づけられるのか」
「自分の髪ならどうしたらいいのか」

床屋さんと相談しながら、自分の髪質や頭の形に合う方法を探すことができます。

この記事では、同じ髪型を希望しても仕上がりに違いが出る理由について、髪質・頭の形・つむじ・分け目・毛量などを一つずつ解説します。

「できる髪型」と「できない髪型」がある

「この髪型にしたい」と思っても、まったく同じ髪型にするのが難しい場合があります。

「髪の長さが足りないからできない」という理由だけではありません。

髪質や毛量、頭の形、つむじの位置など、一人ひとり違う条件が仕上がりに影響します。

たとえば、次のようなポイントです。

  • 髪質
  • 頭の形
  • つむじの位置
  • 髪の分け目
  • 髪の生えている方向
  • 髪の毛の量

これらの違いによって、同じ髪型を希望しても「できる」または「そのまま再現するのは難しい」という違いが出てきます。

それぞれ詳しく説明します。

髪質の違い

ヘアカタログやSNSで「この髪型いいな」と思っても、モデルさんと自分では髪質が違うことがあります。

髪の毛には、

  • 硬い・柔らかい
  • 太い・細い
  • 直毛・くせ毛
  • 立ちやすい・寝やすい

など、一人ひとり違いがあります。

この髪質の違いは、髪型の仕上がりにも大きく影響します。

たとえば、柔らかい髪は自然な動きを出しやすい反面、髪質によってはボリュームが出にくいことがあります。

反対に、硬い髪や太い髪は立ち上がりやすく、短くすると髪が立ったり、横に広がったりすることがあります。

くせ毛なら、そのくせを活かせる髪型もあります。

どの髪質が「良い・悪い」ということではありません。

同じ長さ、同じ切り方でも、髪質が違えば同じ仕上がりにはならないことがあります。

ヘアカタログやSNSの画像を床屋さんに見せたときは、「自分の髪質でもできますか?」と聞いてみてください。

自分では髪質がよく分からなくても大丈夫です。

実際に髪を見たり触ったりすれば、床屋さんが髪質を確認してくれます。

ヘアカタログやSNSのモデルと自分では髪質が違う

ヘアカタログやSNSでは、海外のモデルさんの髪型を見かけることもあります。

「この髪型にしたい」と思ったときに注意したいのが、モデルさんと自分の髪質の違いです。

髪には、太い・細い、硬い・柔らかい、直毛・くせ毛など、さまざまな違いがあります。

同じ長さに切ったとしても、髪が立ちやすい人もいれば、寝やすい人もいます。

そのため、画像と同じ長さ、同じような切り方にしても、モデルさんとまったく同じ仕上がりになるとは限りません。

これは、日本人だから、外国人だからという単純な違いではありません。

同じ日本人でも髪質は一人ひとり違いますし、外国人でもさまざまな髪質の人がいます。

大切なのは、「モデルさんの髪質」と「自分の髪質」が同じとは限らないということです。

海外のモデルさんの画像でも、遠慮せず床屋さんに見せてください。

そのうえで、

「自分の髪質でも、この髪型にできますか?」

と相談してみましょう。

まったく同じ髪型にするのが難しくても、自分の髪質に合わせて近い雰囲気にできる場合があります。

頭の形

頭の形も、一人ひとり違います。

後頭部に丸みがある人、平らな人、ハチが張っている人、頭頂部に高さがある人など、さまざまです。

この頭の形の違いも、髪型の仕上がりに影響します。

特に、刈り上げやフェードカットのように髪を短くする髪型は、頭の形がそのままシルエットに出やすくなります。

ヘアカタログやSNSで見つけた髪型と同じ長さ、同じ位置まで刈り上げても、モデルさんと頭の形が違えば、同じような仕上がりにならないことがあります。

だからといって、その髪型ができないとは限りません。

頭の形に合わせて刈り上げる高さを変えたり、髪を残す部分を調整したりすることで、希望する髪型に近づけることができます。

フェードカットなどの画像を見せるときも、

「自分の頭の形でも、この髪型にできますか?」

と床屋さんに相談してみてください。

フェードカットのGoogle画像検索

つむじの位置

つむじは、髪の流れや髪型の仕上がりに影響する大切なポイントです。

つむじには、一人ひとり違いがあります。

  • 頭のどこにあるか
  • どちら向きに巻いているか
  • つむじが何個あるか

つむじの位置や、つむじによってできる髪の流れを変えることはできません。

特に、つむじが2つ以上ある場合は、それぞれの髪の流れがぶつかり、髪が立ったり、分かれたりすることがあります。

また、つむじの近くを短く切りすぎると、髪が立ちやすくなることもあります。

「この部分がいつも立ってしまう」
「ここで髪が分かれてしまう」

そんな場所があれば、カットするときに床屋さんへ伝えてください。

自分ではつむじの位置や髪の流れがよく分からなくても大丈夫です。

床屋さんが実際に髪の生え方を確認しながら、つむじを考慮してカットします。

つむじの位置や数については、「どのくらい切りますか?」の記事でも詳しく紹介しています。

髪の分け目

つむじと違って、髪の分け目は変えることができます。

髪が自然に分かれる位置もありますが、意図的に分け目を変えることもできます。

つむじからの髪の流れに沿って分けると、髪が寝やすくなり、ボリュームを抑えやすくなります。

反対に、髪の流れに逆らうように分けると、根元が立ち上がり、ボリュームを出しやすくなることがあります。

ただし、髪質や髪の生えている方向によっても変わります。

分け目を変えるだけでも、髪型の印象は大きく変わります。

「いつも右で分けている」
「前髪は左に流している」
「普段は分け目を作らない」

など、普段の分け方があれば、カットするときに床屋さんへ伝えてください。

ヘアカタログやSNSの髪型を見るときも、モデルさんの分け目や髪の流れを見てみましょう。

同じような髪型でも、分け目が違うことで仕上がりの印象が変わることがあります。

髪の生えている方向

髪の毛は、すべて同じ方向に生えているわけではありません。

頭の場所によって生えている方向は違い、その生え方にも個人差があります。

たとえば、

  • 耳まわりの髪が前に向かって生えている
  • えりあしの髪が上に向かって生えている
  • 前髪が右や左に向かって生えている

など、さまざまな生え方があります。

特に、えりあしは人によって生え方が大きく違います。

一部分が「しっぽ」のように下へ伸びている人もいれば、反対に上向きに生えている人もいます。

また、両サイドの髪が上向き・中央向きに生え、中央部分は「しっぽ」のように下へ伸びている人もいます。

髪がそれぞれ違う方向に生えている場合もあります。

このように、えりあしの生え方は「しっぽ型」「逆毛型」と、きれいに種類を分けられるものではありません。

下の画像は、えりあしの生え方の代表的な例です。

髪の生えている方向そのものを、カットで変えることはできません。

しかし、生え方に合わせて髪の長さや切り方を調整することはできます。

たとえば、

  • 長さを残して、髪の重さで生えグセを目立ちにくくする
  • 短くして、生えグセが目立ちにくい長さにする
  • 上向きに生えている部分を短く刈り上げ、上の髪をかぶせる(えりあしのツーブロック)

などの方法があります。

どの方法が適しているかは、髪質や生えている方向、希望する髪型によって変わります。

「えりあしがいつもハネる」
「前髪が片方に流れてしまう」
「耳まわりの髪が前に出てくる」

など、普段から気になるところがあれば、カットするときに床屋さんへ伝えてください。

自分では髪の生えている方向がよく分からなくても大丈夫です。

床屋さんが実際の生え方を確認しながら、扱いやすい長さや髪型を一緒に考えてくれます。

髪の毛の量

髪の毛の量も、人によって違います。

毛量が多い人もいれば、少ない人もいます。

同じ髪型、同じ長さにカットしても、毛量が違えば仕上がりのボリュームやシルエットも変わります。

髪の量が多い場合、「たくさん梳けばボリュームも減る」と思うかもしれません。

しかし、髪の毛の量を減らすことと、髪のボリュームを抑えることは同じではありません。

髪の毛は短くなると立ちやすくなる

同じ髪の毛でも、長さによって柔らかさの感じ方が変わります。

たとえば、9ミリ(約1センチ)の坊主頭を触ると、芝生のように髪がしなって柔らかく感じます。

一方、1ミリほどの坊主頭では、髪がほとんど曲がらず立っているため、触るとチクチクします。

髪質そのものが変わったわけではありません。

短くなったことで、髪がしなる余地が少なくなったためです。

髪を梳くときにも、これと似たことが起こります。

髪を梳くとボリュームが出ることもある

髪を梳くと、すべての髪が同じ長さになるわけではありません。

長い髪の中に、短い髪が作られます。

特に根元に近いところから梳くと、短い髪が増えます。

短い髪は長い髪ほどしなりにくいため、立ち上がりやすくなります。

その短い髪が、上にある長い髪を内側から支えたり、押し上げたりすることがあります。

すると、

髪の毛の量は減ったのに、逆にボリュームが出る

ということが起こります。

これは、必ずしも失敗というわけではありません。

理・美容師さんは、この性質を利用して、あえてボリュームを出すために髪を梳くこともあります。

つまり、髪を梳くことは「髪の量を減らす・ボリュームを抑える」ためだけの技術ではありません。

どこを、どのくらい、どの位置から梳くのかによって、仕上がりは変わります。

そのため、毛量が多いからといって、たくさん梳けば必ずボリュームダウンするとは限りません。

「髪の量が多くて困っている」
「横に広がってしまう」
「ボリュームを抑えたい」

など、気になることがあれば、そのまま床屋さんに伝えてください。

「たくさん梳いてください」と切り方を指定するより、「ボリュームを抑えたい」と困っていることを伝えるほうが、希望する仕上がりにつながりやすくなります。

まとめ | 「できない」で諦めず、床屋さんに相談してみよう

「できる髪型」と「そのまま再現するのが難しい髪型」について書きました。

髪質、頭の形、つむじの位置、髪の生えている方向、毛量などは、一人ひとり違います。

そのため、ヘアカタログやSNSで見つけた髪型とまったく同じにカットしても、同じ仕上がりになるとは限りません。

でも、希望する髪型を諦める必要はありません。

そのまま再現するのが難しくても、髪質や頭の形、生え方に合わせて長さや切り方を調整し、希望する髪型に近づけられることがあります。

「自分の髪でも、この髪型にできますか?」

気になる髪型があったら、画像を見せながら床屋さんに相談してみてください。

できること、難しいこと、その場合はどうすればいいのかを一緒に考えてもらいましょう。

自分の髪の特徴を知ることも、希望する髪型に近づくための大切なヒントになります。

この記事が、床屋さんで髪型を相談するときの参考になれば嬉しいです。

カットの頼み方:関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました