髪に薬液をつけてウェーブやカールなどの変化をつける施術、パーマ。
パーマはヘアセットをしやすくするためにする施術なので、パーマをかけたからセット不要というわけではありません。
大きく分けると2つ。
- 熱を使用しない → コールドパーマ
- 熱を使用する → ホットパーマ
今回はホットパーマについて解説します。
ホットパーマ
水に濡れるとウェーブが出るのがコールドパーマ。
ホットパーマは乾いた状態で施術するので、髪が乾くとパーマが生かされます。
逆に髪が濡れているとウェーブが出なかったり、ストレートになりにくいです。
コールドパーマと対極、まさに正反対なんですね。
そしてコールドパーマと違って最初にカットをします。
カットの後に薬液を付けてパーマをかけます。
基本的にパーマをかけたあとにカットはしません。
例外として、縮毛矯正は最後にカットをします。
部分パーマ、ハーフパーマ、オールパーマ、パーマをかける範囲によって料金と所要時間が異なります。
1時間30分~2時間は要します。
パーマ作業の手順
ホットパーマの大まか流れ。
- カット
- ドライ(髪を乾かす)
- パーマ作業
- 水洗(すすぐ)
- シェービング(顔そり)
- ドライ&セット
それぞれ細かく解説します。
カット
カールやウェーブの動きを想定したうえでカットします。
カールをつけるときは、今の髪の長さで何回巻くのかを考えてアイロンの直径を決めます。
アイパーなど髪に流れを付ける施術は髪を巻かないので、髪を流すための長さが必要です。
ドライ
カットした髪を飛ばすため、そして濡れた髪を乾かすためにドライヤーを使います。
パーマ作業
- 1液塗布( ソフト or ハード )
- 1回目の放置タイム( 常温 or 加温 ) 5~10分放置
- 水洗(すすぐ)
- ドライ(髪を乾かす)
- アイロン用保護オイル塗布
- アイロンで施術
- 2液塗布
- 2回目の放置タイム 5~10分前後
- 水洗(すすぐ)
髪に1液を塗布してビニールキャップを頭にかぶせます。
常温放置と加温処理のどちらかをします。
加温処理をする場合、薬液を髪に浸透せるために遠赤外線促進器が頭上でクルクルと回っています。
こんなデザインの遠赤外線促進器もあります。
1回目の放置タイムが終わったら、シャワーですすいで1液を落とし、濡れた髪をドライヤーで完全に乾かします。
アイロンの熱から髪を守るアイロン用保護オイルを髪に塗布します。
平アイロン、丸アイロン、六角アイロンなどを使って施術します。
2液を塗布して2回目の放置タイム。
シャワーですすいでパーマ作業終了です。
水洗(すすぎ)
パーマ作業が終わったら、シャワーですすぎます。
このとき、いつものシャンプーはしません。
シャンプーする場合は、残った薬液を落とすためなので、ごくごく軽く洗います。
ゴシゴシ洗いは、パーマ液が付着した頭皮にはストレスなので避けましょう。
シェービング・ドライ&セット
いつも通りのシェービング、そしてドライヤーで乾かしセットします。
パーマ当日の注意
パーマをかけた当日、就寝前にお風呂に入りますが、髪が濡れたら必ず乾かしてください。
理由はこちらの記事「パーマ後のお風呂はOK?気を付けるポイントについて」の『当日のお風呂で髪が濡れた場合』に詳しく記載されています。
濡れたまま・生乾きのまま放置すると、髪に変なクセが付きやすくなります。
せっかくキレイなウェーブ(ストレート)なのに、ダラーンと伸びてしまったり、グニャッと変なクセがついて固定されてしまいます。
髪を縛るのもダメです、縛りグセがついてしまいます。
キレイなウェーブ(ストレート)を維持するためには、髪が濡れたらしっかり乾かしましょう。
アイロンパーマ
ヘアアイロンを使用したパーマの総称です。
平アイロン、丸アイロン、6角アイロン、縮毛矯正アイロンと種類があります。
平アイロンはアイパー、丸アイロン・6角アイロンはパンチパーマ、縮毛矯正アイロンは縮毛矯正に使います。
パンチパーマ
パンチパーマといえば、任侠映画に出ている人の髪型(頭全体にパンチパーマ)というのが昭和の定番でした。
ものすごく細かい巻きをつけるのが代表的なパンチパーマです。
時は流れ、令和の今では「濡れパン」という髪型が流行っています。
サイドを短く刈り上げてトップにパンチパーマを当てて整髪料でツヤを出す、それが濡れパンです。
若い男性からの人気が高く、サイドをスキンフェードにするスタイルが多いです。
こちらの記事「スキンフェード」に詳しく記載されています。
さらに言うと、クロップスタイルという髪型も流行の兆しが見えていて、クロップスタイル+パンチという組み合わせもあります。
こちらの記事「クロップスタイル」に詳しく記載されています。
アイパー
あまり聞きなじみのない名前だと思います。
- 平アイロンを使用
- カールやウェーブをつけない
- ストレートの髪をサイドバックやオールバックにする
こちらの記事「アイパーの髪型特集!」に詳しく記載されています。
縮毛矯正
ストレートパーマは薬液のみで髪をまっすぐにする施術。
縮毛矯正は、縮毛矯正アイロンで髪を挟み、熱を入れながら髪をまっすぐにします。
詳しくはこちらの記事「男性が縮毛矯正をかけるメリットは?」に詳しく記載されています。
まとめ
熱を使用するホットパーマについて書きました。
乾いた髪に施術するパーマなので、髪が乾くとパーマが生きます。
ヘアアイロンを使用して髪に熱を入れます。
ウェーブをつけるアイロンパーマ、細かいカールをつけるパンチパーマ、ストレートの髪を折って流すアイパー、クセ毛をまっすぐに伸ばす縮毛矯正があります。
目的に応じてパーマを選びましょう。
キレイなパーマを維持するためには、髪が濡れたらしっかりを乾かすこと。
濡れたまま・生乾きのまま放置すると、ウェーブがダラーンと伸びたり、変なクセがついて固定されてしまいます。
参考になれば嬉しいです。
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