映画「アバター」を観た感想<IMAXレーザー>

映画鑑賞の感想文

私は映画をよく観るが、正直ファンタジー系は得意ではない。

観るとしたら、重い話やノンフィクション系(実話を元にした作品)、音楽重視のもの、実写系を好んで観ることが多い。

このアバターも、SFファンタジーと認識していて観なかった。

ある日、お客さん(大学生)と「アバター:2週間限定上映」の話をしていた。

お客さんは「めちゃくちゃ面白いです!ずっと続編を待っているんです!世界観が凄いですよ!」と激推し。

むむ、そんなにスゴいの?!

少し前に、映画館でもらってきたアバターのフライヤー。

この説明文を読んで、興味が湧いてきた。

これは「いま行かないと絶対に後悔する!」そう感じた。

あらすじ

22世紀、人類は希少鉱物を求めて地球から遠く離れた神秘の星パンドラで「アバター・プロジェクト」に着手。

「ナヴィ」と呼ばれるパンドラの種族と人間のDNAを組み合わせた人造生命体「アバター」を操ることで、人体に有毒な大気の問題をクリアし、鉱物を採掘することが可能になった。

この計画に参加した元兵士ジェイクは半身不随で車椅子の身だったが、アバターを通して自由に動き回ることができるようになった。

パンドラの地で、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちたジェイクは、パンドラの生命を脅かす自身の任務に次第に疑問を抱くようになり、星の運命を決する選択を迫られていく。

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※アバターとは映画のタイトルであり意味は人造生命体の称呼

日本公開:2009年(平成21年)

2009年の出来事を箇条書き。

個人的な意見で並べてみた。

2008年のリーマンショックから始まった世界同時不況によって、かなり不安定な時期。

新型インフルエンザによるパンデミックがあったのが驚いた、忘れてた。

こうして見ると、今と変わらないなぁ·····。

上映 いつまで ※2022年10月13日現在

2022年9月23日(金)から10月6日(木)までの2週間限定上映された。

大反響につき、いくつかの映画館では上映延長が決定していたが、10月13日(木)で上映がすべて終了している。

バス移動

自宅近くからバスに乗り、最寄り駅まで移動。

電車を使う時は、このバスを使う。

いままで何度かこのルートのバスに乗ったけど、この日はじめて「とまりますボタン」を押した。

( ´-ω-)σ < ピンポーン♪

冒険しているようで少しドキドキした。

電車の中で:「最悪な平和」と「まだマシな戦争」

私のスマホの「YouTubeアプリ」に通知が来ていた。

アプリを開き、通知を確認しつつ、アップされている動画、オススメされている動画を何気なく見る。

ふと指が止まった。

どういう事だ?

ものすごく興味が湧いた。

電車での移動時間は1時間強、再生速度を早めて見れば何とかイケる。

ジブリ映画「もののけ姫」と「風立ちぬ」

動画の中で、ジブリ映画「もののけ姫」と「風立ちぬ」のストーリーを説明している。

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もののけ姫は見たことある、なるほど、そういう話だったのか。

風立ちぬ、見たことない。

トトロとか子供向けを作っているジブリだ、家族愛とかそういう話だと思っていたけど、内容はかなり大人向けだと知る。

というか、濃い、濃すぎる。

アニメというくくり、そして絵柄に騙されるねコレ、風立ちぬはとても重い話だ。

作り手の悩み、アインシュタインのような感じ。

これは·····ちょっと分かるなぁ。

自分の中にある発想と思考が好奇心を刺激して動かずにはいられない。

どうなるんだろう、という探究心が自分を突き動かして制御できない。

それをやることによって、倫理や人道に反したとしても、湧き上がる衝動には勝てないし抗えない。

その衝動が多数派なのか少数派なのか、衝動の産物が他人にどう使われるのかによって、善行なのか悪行なのか変わる。

「やらないこと」で抱えるモヤモヤを「やること」でスッキリ解消する、これはある種の快感だ。

少年ジャンプ「ONE PIECE」

大人気マンガ「ONE PIECE」に同じような内容がある。

単行本37巻、ウォーターセブン編、第355話「スパンダム」、第356話「トムさん」

ONE PIECE 37巻 〝トムさん〟 | 原作コミックス | ONE PIECE.com(ワンピース ドットコム)
『ONE PIECE(ワンピース)』ONE PIECE 37巻 〝トムさん〟は ONE PIECE.com(ワンピース ドットコム)でチェック!

アロハシャツに海パンもみあげリーゼント、クセが強いキャラクター:船大工フランキー。

彼は戦艦(バトルシップ)を造るのが大好き、自分が心底カッコイイと思っているから。

超巨大な海王類を簡単に仕留められるほど強大な威力を持つ戦艦だ。

1隻造ってはまた1隻、という感じで次々に戦艦を造っていく。

造るが楽しいのであって、造った後はコレクションとして放置している。

船大工仲間:アイスバーグは、フランキーが放置している何隻もの戦艦を破壊しようとする。

  • アイスバーグ「(巨大)海王類を仕留めた、(戦艦は)それほどの凶器だって事だ」
  • フランキー「別に人を攻撃するわけじゃねぇだろ」
  • アイスバーグ「お前の意思どうこうじゃねぇ」
  • アイスバーグ「(人を殺めることができる戦艦という)凶器を存在させた責任を問いかけているんだ!」

その後、放置されている戦艦を乗っ取られてしまい、街を、人を破壊する。

アイスバーグはフランキーに言う。

  • 「俺たち(船大工)の腕は、この世に凶器を生む腕だ!たとえその意思がなくても!」
  • 「凶器は構わず誰かを傷つける。それが(フランキー)お前にとって大切な人間でもだ!」

戦艦を奪ったのが世界政府の役人という「善の立場」の人間、戦艦を作ったのが街の厄介者という「悪の立場」の人間。

善悪の立ち位置が明確だからこそ、誰が何を言うのか、誰の何を信じるのか、変わってくる。

事実は変わらないが、真実は変化する。

偶然にも上記の2つは、映画「アバター」とストーリー軸が同じ。

なんだこの引き寄せは……。

ユナイテッド・シネマ浦和

この日の映画館はここ「ユナイテッド・シネマ浦和」。

ユナイテッド・シネマ浦和 | 浦和パルコ6F | 映画館
話題の映画を楽しめる、全9スクリーンのシ&#12493...

ホームページ内の上映スケジュールでは「IMAX」と表示されているが、実際は「IMAXレーザー」。

メールで問い合わせて確認したので間違いない、スクリーン4はIMAXレーザーだ。

浦和駅東口のすぐ目の前、浦和パルコの6階。

「ユキサキNAVI」浦和駅東口

雨が降っていたがバスロータリーの設備が整っているので、雨に濡れなかった。

IMAXレーザー

実は、IMAXレーザーは2回目。

1回目はTOHOシネマズ流山おおたかの森で体験している。

そう、大好きな「トップガン マーヴェリック」の10回目で。

今回の座席はココ、L-16をチョイス。

結果としては、もっと前がよかったなーと。

視界すべてがスクリーンで埋まらなかった、残念。

見上げることになるけどH列でもいいかもしれない、圧倒的な没入感がほしい。

IMAXレーザーとは

こちらの記事「トップガン マーヴェリック IMAX(4回目)」でIMAX(3種類)について書いている。

IMAXレーザーについて。

独創的な発想と優れたテクノロジーで映画鑑賞の可能性を広げてきたIMAX社から、革新的な4Kレーザー投影システムと最新の12CHサラウンドシステムを採用した「IMAXレーザー(109シネマズ)」が誕生。

IMAXレーザーとは? | 109CINEMAS IMAX

従来のIMAXデジタルシアターでは2K画質だったものが、4Kレーザー投影システムを採用したことでより鮮やかで明るく、コントラストの深い映像になった。

IMAXデジタルシアターで採用された5chサウンドシステムから12chへアップ。

サイドスピーカーとオーバーヘッドスピーカーを新たに設定したことで、これまでにないほどパワフルでより臨場感のあるサウンドを実現。

IMAXならではの大スクリーンに映し出される鮮明な映像とパワフルな高音質サウンドが生み出す、かつてない臨場感が客席を包み、映画の中へと導く。

初めての3Dメガネ

3Dメガネにも種類があるらしく、これはIMAXレーザー専用3Dメガネ。

色がついているので、スクリーンが黒っぽく見える。

特殊レンズなので、視界に多少のザラつきはある。

立体的に見える、けど、字幕があることで「あ、これはスクリーンだ」とわかる。

日本語字幕の下に、ナヴィ語の翻訳として英語字幕が表示される。

目のピントをうまく合わせないと、各字幕の文字にも奥行きが出てくる。

マトリックスの「人間に見せている世界」に近いかもしれない。

メタバースの中にいるような感覚、疑似体験。

映画は「観る」から「体験する」になる時代が来た。

ところで、目を覆う3Dメガネ、自分の体温で視界が曇る(笑)

監督の想い

この映画を観て強く感じたのは、監督の凄まじい執念と執着。

  • 執念:何かを成し遂げようとする強い想い
  • 執着:やり方へのこだわり

衛星パンドラの動植物

パンドラの動物、植物。

ものすごく細かく練られて作り上げられているのが分かる。

風でなびく葉、ただなびいて揺れるだけではない。

風に吹かれた後に戻る動き、とても滑らか。

どの方向から風が流れてきて、どの方向に風の力が分散するのか、緻密に練られているのがわかる。

植物と植物の関係性、植物の性能と能力、そこに植物がいる理由、他生物との共存の関係性など、生物学や植物学からの視点がすごい。

動物にしてもそうだ、その見た目や性能を持つ理由がよく見える。

群れで生きる動物、単体で生きる動物、肉食、草食、攻撃的、守備的。

夜になると森が光る、これは幻想的でとても美しい。

夜光虫のように刺激されると発光する植物もいれば、常に発光している植物もいる。

イルミネーションのようでとても美しい。

人工的に創られた光ではないので、柔らかくてほのかに輝く優しい光だ。

上空に浮かぶ岩、特殊な磁力によって浮かんでいるのだが、その磁力さえも計算しつくされている。

その特殊磁力がパンドラの生き物にどう影響しているのか、人間側にどういった影響を与えるのか、パンドラにあるものすべてが繋がっているのがよくわかる。

こうして観ていると、パンドラにある「すべてのもの」が計算しつくされて「存在している」のがよくわかる。

ジェームズ・キャメロン監督は「天体」を創ったのだ。

衛星パンドラの生命体:ナヴィ

髪の毛1本1本まで美しい。

ナヴィは、性別的な特徴で男女の区別がつくように作られている。

と思いきや、筋肉の付き方や骨格などでも表現しているから驚いた。

人間は顔付きや髪型・服装で男女の区別がつきやすいが、ナヴィはそれが少ない。

男性的な筋肉の付き方と骨格、女性的な丸みのある柔らかそうな姿、これだけで男女の区別がつくから本当に驚く。

筋肉の動きも滑らかで、ナヴィという生物が実在しているように見える。

俳優が表情豊かなので、ナヴィも表情豊かだ。

監督は「俳優の目の動きもキャプチャーした」というだけあって、とても自然な動きをしている。

ナヴィの瞳孔のわずかな動きに、感情が見える。

音楽

IMAXレーザーとあって、音の迫力が桁違いだった。

恐竜というより怪獣といったほうがビジュアル的にしっくりくる。

生物の足音とか、まるで地響きだ。

生い茂る木々の瑞々しい葉や枝が風に揺れる音は、とても柔らかくて優しい。

ナヴィの息遣い、声を荒げる人間、息を潜めるパンドラの生物。

大地を流れる水、崖の上から流れ落ちる滝、風の強弱。

パンドラ上に存在する生命体が放つ神秘的な音。

いま、自分の目の前で激しい銃撃戦が起こっているような臨場感のある爆撃音。

パンドラを飛び回る無機質な戦闘機の硬い音。

IMAXレーザーの音響の凄さを、耳だけでなく全身で体感した。

CG

主人公ジャックは半身不随。

車椅子から見える、あの細い足ふくらはぎ、どうやったのだろう?

CGかな?

肉眼で見るよりも遥かに綺麗に見えるCG。

高所から落ちるシーン。

CGと分かっているけど、背中がゾクッとした。

何が実写で、何がCGなのか、本当に分からなくなるから不思議だ。

生きる

人間は常にほっする生き物だ。

「生きる」以上のことができるから。

生きられるということが大前提で、あらゆるものを欲しがる。

シンプルに生死を繰り返す動植物とは違う、それが人間だ。

しかし、シンプルな生き方をする人たちも居ることは確かだ。

発展を拒む部族とか。

アマゾンの奥地に、実際にそういう部族がいる。

彼等は、外部からの侵入を頑なに拒み、文明と発展を拒絶している。

学者や研究者が彼等の領地に入り接触を試みるも、誰一人として帰らなかった。

偵察用のドローンを飛ばすと、撮影した映像には「ドローンに向かって槍を投げる原住民」が映っていた。

彼らは自然の一部と化し、動植物と同じく一定の数を保ちながらひたすら生死を繰り返している。

そう考えると、人間は「共存」なんてできないのかもしれない。

できないことだから、こぞって高らかに声を上げるのだろう。

人間ができる数少ないこと

人間は、自分たちよりも富めるものから「奪う」ことしかできないのだと痛感した。

奪うためなら手段は選ばない。

先住民がそこから「居なくなること」が最重要なのだから。

相手の「大切なもの」を破壊することが最大の脅威になると考えている、それが人間。

「だれ」が、「どの立場」で、「なに」を言うのか。

それによって大きな違いが生じる。

資源開発会社の社長が言うのか、株主が言うのか、安全な場所から現場に指示を出す指揮官が言うのか、最前線で部隊を率いて戦う上官が言うのか。

惑星の一部として生きることを望む原住民が言うのか。

両者の間に立って橋渡し役が言うのか、それぞれ違う。

2022年12月16日公開予定「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」

エンドロールのあとに、特別公開の映像があった。

第1作目から約10年後のパンドラを描いているそうだ。

Access Denied

舞台は海、1人のナヴィが浜辺で目を覚ます。

ふと周囲を見ると、浜辺ではなかった。

美しい海を優雅に泳ぐナヴィ。

あまりの美しさに、実写かと目を疑った。

これは映画ではない、ドキュメンタリーだ、そう思った。

最後に

これは単に美しい映画ではない。

とても重く、人類の最大の問題。

人間は、侵略しかできない。

これは「戦争」の映画だ。

先に挙げた「最悪な平和」と「まだマシな戦争」の2択。

この映画を観て、更に答えられなくなった。

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